
就活を始めるとまず経験するのが、選考の「落選通知」
「お祈りメール」と呼ばれるものですが、これを受けずに就活を終える方はほとんどいないことでしょう。
- お祈りメールばかり届いて就活のやる気が削がれてしまう
- 落選する度に落ち込んでしまうのは自分のメンタルが弱すぎるのか
- お祈りメールを見てもすぐに立ち直って根気よく就活を続けたい
など、お祈りメールを受けた時の対応について、困っている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は「お祈りメールを貰った時の立ち直り方」を考えていきます。
実際に就活で苦戦中の方は、ぜひ今回の内容を読んでみてください。
Contents
お祈りメールのダメージは思ったより強烈
表現は様々だが言っていることは同じ
企業によって郵送だったりメールだったりと色々なパターンがありますし、文章も丁寧なものもあれば、シンプルなもの、紋切り型のものなど様々ありますが、書いてある内容は結局のところ同じ、不採用の通知です。
就活の最初の頃は勝手がわからないこともあり、お祈りメールを受け取っても、「こんなものかな」と受け流せるかもしれませんが、数が重なるとさすがに気が重くなってきてしまいます。
「なぜ自分ばかりお祈りメールをもらうのか」「自分は就活に向かないのではないか」などと色々と思い悩み、鬱になり、果ては自殺を選んでしまう人までいます。
そこまでいかなくても、思い通りにならないことが続けば、たいていの人は次第にやる気がなくなっていきます。
しかしだからといって、以後就活をあきらめて、就活浪人になることは避けたい方がほとんどだと思います。
何とかして立ち直り、モチベーションを取り戻す必要があります。
ストイックになりすぎない
そのためには、「ストイックになりすぎないこと」が大切です。
就活をしていると、どうしても「目標達成まで何かを我慢しよう」「達成したら自分にご褒美をあげよう」「それまで頑張ろう」とストイックになりがちですが、就活においてはそれは止めた方がよいと思います。
お祈りメールをもらってショックを受けた翌日は、一旦就活のことは忘れて、大好きな趣味などがあればそれをとことん楽んだり、好きなものを食べたりするなどして、気持ちをリセットした方がモチベーションは取り戻しやすいです。
そうするためにも、スケジュールは詰めすぎないことをお勧めします。
選考が進んでいけば日程を自分で選べない状況も出てくるとは思いますが、お祈りメールをもらった翌日に別の企業の面接があったら、さすがに辛すぎて本気モードになれないでしょう。
自分の中にある企業の優先順位と向き合って、高い企業の選考は前後に間を空けたり、休日明けの元気な状態で臨むなどするとよいと思います。
ダメージは全て同じではない
また、お祈りメールのダメージは全て同じではありません。
書類選考で落ちて届いた場合と、最終選考まで残った後のお祈りメールでは、期待値が高かった分後者の方がショックも大きいでしょうし、それほど志望度が高くない企業からと、第一志望の企業からとでも、やはり異なるでしょう。
さらには企業によって選考のタイミングは異なるため、同じ日にお祈りメールが複数届くこともあるかもしれません。
たとえ応募社数を絞っても、お祈りメールを受け取らずに済むことは難しいし、多ければもっと難しいです。
であれば、最初からお祈りメールをもらう想定でスケジュールを組んだ方がよいです。
縁起でもないと思うかもしれませんが、ネットで色々な情報を調べると以下のことがわかります。
20卒の場合、6月1日時点で
- 一人あたりのエントリー社数の平均は 28.5 社
- 全体の平均内定社数は2.1社
以上のことはつまり、業種や職種など条件によって様々ではありますが、「だいたい30社弱受けて、2社くらい内定が貰える」ということでしょう。
また、エントリー数に対する内定率は約7.4%になるということです。
この内容を踏まえると、やはりお祈りメールに対する備えは必要であることでしょう。
選考結果の連絡時期が不明瞭な場合は、説明会の際などに質問しておくことをお勧めします。
お祈りメールを受けた後の気持ちの切り替えに必要な考え方
自分の努力で全て何とかなると思わない
気持ちを切り替えるためには、リセットやリフレッシュと共に、自分を納得させる理由も必要です。
しかし、企業が不採用の理由を教えてくれることは、ほとんどないと思います。
そこで大事になるのは、「自分の努力で何とかなると思わないようにすること」です。
努力家の方なら、かけた労力に見合った成果が出るはずと思いがちですが、こと選考に関してはあまりあてはまりません。
自分が最終選考を受ける前日に、企業の採用予定人数が達成されたとしても、たいていの企業はわざわざ来なくてよいとは連絡して来ないため、それを言わずに面接だけはしますが、これは決して受かることのない状況です。
また、本来選考は個々人に対する絶対評価であるべきですが、応募者の質は年によりばらつきもあり、今年の応募者のレベルの中でふさわしい人という見方をされます。
しかし応募者の側はライバルのことなど一切わからないわけですし、わかったとしても、そこも自分ではどうしようもない部分です。
能力よりも運とタイミングと相性
企業は求める人材像として、自律行動が出来るとかコミュニケーション力が必要などと言いはするものの、選考ではそれよりも多くの要素を運とタイミングと相性が占めることもあることでしょう。
トップレベルの学業成績だとしても、ものすごく性格と印象がよくても、どこにでも受かるわけではありません。
たまたま面接してくれた企業の面接官と性格的に合わず、ギクシャクした面接になったり、グループ面接のメンバーに暴走する学生が混じっていてその回のメンバー全員が落ちる羽目になったり、自分ではどうにも出来ないことが作用してお祈りメールをもらう場合もあります。
面接の順番で採用枠が埋まってしまうこともあるでしょう。
そんなときに、自分の何がいけなかったのだろうかと反省したところで、あまり意味はありません。
「ああ、この企業は今じゃないんだな」くらいの気持ちで頭を切り替えて、同じくらい興味のあるタイミングの合う企業を探す方が建設的です。
自分を責める必要はない
こんなふうに、自分ではどうにもならないことが原因でお祈りメールをもらう可能性もあるのですから、自分を責める必要はありません。
社風も面接官も聞かれる内容も異なる状況の中で、そもそも前の面接の反省点が、次の企業の面接に適用出来るとも限りません。
そのため、考えるべきは、その一度の面接で「伝えたいことが全て伝えられたか」「全力を出せたかどうか」だと思います。
やり切ったと思えるならば、お祈りメールをもらっても後悔の気持ちは生まれにくくなるものです。
そのためには事前に書類のまとめ方や面接のトレーニングなど、きちんとした準備が必要になります。体調を整えることも必要になるでしょう。
お祈りメールを貰っても深刻に捉えすぎない
お祈りメールのダメージから立ち直るには、深刻に捉えすぎないことです。
よほど強いコネクションで面接に呼ばれているのでなければ、受かる確率は五分五分だし、統計上の内定獲得率は1割ないし、企業の側から見たら圧倒的に受かる学生の数より落ちる方が多いのが選考です。
好きなことをしてうまくリフレッシュし、次の企業の選考に気持ちを切り替えればきっとうまくいくと思います。
それでも「就活が辛い」という方は以下の記事も参考にしてみてください。