
「うちの会社は入社して1年間は、研修とOJTがしっかりあるので、安心して学生から社会人へ移行することができます」
こんなことを説明会で言われることは多いかと思います。
流石に、嘘ではないでしょうが、実態として、「研修・OJTをやっている風で、まともに行なっていない」会社がほとんどではないでしょうか。
「そもそも仕事を教えてもらおうとするスタンスはどうなんだ」というのはありますが、ここでは、
「その研修・OJTをやるくらいなら、さっさと実務に移った方がええやろ」
「研修やっている風をされるのは、お互いの時間の無駄やろ」というシチュエーションを想定したいと思います。
企業の人事や新卒を受け入れる予定の部署の担当者も忙しいのはわかるんやけど...
Contents
クソOJT①:資格勉強をする時間を与えられ、これは研修であると言われる。
研修の最初の方にありがちなのに、業界に特化した知識が必要であることを理由に、資格を取らさせるというもの。
その資格自体も怪しいこともありますが、もっと酷いのが、
「新人くんは資格の勉強しといて〜」と言って、ガチの放置プレイをかましてくるところです。
その資格の難易度が低ければそこまで勉強することもないですし、資格の取得が任意である場合、この時間があることがおかしなことになってしまいます。
大企業ではこのようなことは往々にしてあります。
新人がこれから行うであろう業務に必要な能力・知識のキャッチアップまでのメニューを組むだけなのですが、それがないというのは何か理由があるのでしょう。
クソOJT②:絶対に毎年新人に教えているであろう内容がドキュメント化されていない
次に酷いのは、絶対に毎年教えているであろう内容が、マニュアル化・ドキュメント化されていないことです。
そのような時は、先輩社員に相談して既にそのようなドキュメントがないかを尋ねますが、それもないことがあります。
「何時間もかけて教えるくらいなら、マニュアルを渡してくれるだけで解決するんやけど...」
というモヤモヤを感じながら、研修を受けるのは、新人なりにもストレスを感じてしまいますよね。
クソOJT③:実務も研修も何もない、ガチ暇時間が生じる
以上のような結構適当な研修を経て、しばらくすると、本当に何もない瞬間が生じます。
このような時に「何か今のうちにすることありますかね?」「手伝えることがあれば...」なんてことを言っても、「仕事について無知な新人に仕事を渡しても、返って足手まといになる」と、断られることもしばしばあります。
こんな放置を受けていると、研修とはお昼ご飯を食べることなのかと錯覚することもあります。
しかも、こんなに暇が生じていたのに、後になって結構締め切りが早めの重ためのタスクを寄こしてきたり...
流石に新人の扱いが酷すぎるというか、これは新人を管理する側にとっても良くないのでは?と思ってしまいますよね。
「うちは研修が充実している」の内容は確かめられるのか?
研修について確かめる方法とは、どうにかして社内の人間とコンタクトを取って、聞いてみることですが、学生相手にまともな回答をしてくれるとは到底思えないので、現実的ではないと思います。
そのため、正直なところ入社前段階において、その会社の研修・OJT内容について知ることは極めて難しいと言えます。
入社して最初の1年間は、会社員としてのマインドを培う大事な期間ですし、また、ポテンシャル採用がまだ残っている第二新卒の転職を考えると、この新人としての時間の使い方は気にしてしまうところではありますよね。
企業が研修期間の新人に期待していることは、学生時代の生活習慣を改め、週に5日早起きができる状態にすることだけなのかもしれません。
最後に
今回ご紹介した例は、OJTの一部の例であり、真面目にメニューやカリキュラムを組んでいるところもあります。
OJTのメニューがないによって困るのは、自分の技能が育たないことではなく、その企業が組織として機能していないのではないかと不安になってしまうことだと思います。
せっかく入社した会社に失望するのはなんとも悲しいものです。
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