就活時、採用選考フローに面接がない企業はほぼありません。
そのため、就職することを望む場合、面接が苦手だからといってそれを避けて通ることはできないのが現実です。
あなたが面接に対し、苦手意識を持ってしまう理由の1つは、「何が起きるか、どう準備してよいか」が見えないからだと思います。
応募企業の見知らぬ年上の方達と個室で対面のやり取りを1時間程度こなすという行為を、好きで得意だという方はほとんどいないのではないでしょうか。
今回の内容を参考に、「面接の流れ」を理解し、少しでも面接に対する不安を無くしていきましょう。
選考は面接の前から始まっている
冒頭では、学生側からすると、面接で何が行われるかがわかりにくく、そのことが苦手意識に繋がることもある、と言いました。
しかし実際には、企業側はアドリブで面接をしていることはほとんどなく、きちんと構成を考えて臨んでおり、そこにはある程度の流れがあります。
それを理解し、企業側のチェックポイントがわかれば、それなりの対策を講じることは可能です。
選考は実際には面接会場に入る前から始まっています。
まずは企業の建物に入らねばなりません。いきなり面接会場には入れませんから、受付や応対してくれる企業の方と会うことになります。
ここで見た目の印象がよくないともうアウトです。そのため、必ず事前に近くのトイレに寄って、身だしなみを整えましょう。髪の乱れ、スーツの皺や汚れ、ネクタイの緩みや曲がり、女子であれば化粧やストッキングのチェックも必要です。
そのためには予め近くのトイレやカフェなどを知っておく必要があります。混んでいる可能性もあるため、事前に下見に行くのもよい方法です。
面接のプロセスごとの注意事項を理解しよう
それでは一般的な就活での面接の流れをプロセスに分けて見ていきましょう。
<訪問時>
指定時間の5分から10分前に着くようにします。遅れそうなときは必ず事前にその旨電話で伝えます。上手くいって間に合えば、それはマイナスにはなりません。
<待機時>
建物に入り、待っている間も見られていると意識しましょう。スマホをいじったり、気を抜いた立ち方、座り方をしないようにします。
<会場入り>
呼ばれたら面接会場に入りますが、ドアのノックは3回です。但し案内してくれている方が開けてくれたり、元々開いている場合は必要ありません。
<挨拶>
一礼して中に入り、学校、学部、学科名と氏名を名乗り、「本日は宜しくお願いします」と再度一礼します。入ってすぐに椅子を勧められたり、名乗るタイミングが取れない場合は飛ばして構いません。椅子は必ず勧められてから、失礼しますと言って座ります。
<自己紹介・自己PRを話す>
たいていの面接は、まずは学生に自己紹介・自己PRを話してくださいと促して始めることが多いです。
<企業からの質問を受ける>
自分が話したことや応募書類についての質問を企業側がします。面接官が複数人の場合は、話している方にきちんと顔を向け、身体も少し向けるとよいでしょう。
<企業へ逆質問をする>
これもたいていの企業が行います。事前にどれだけ自社のことを研究してきたか、面接の中の話をどれだけ理解しているかを確認します。
<退出時>
終了の合図の後、座ったまま感謝の言葉を述べて一礼、ドアを開けて振り返り、失礼しますと一礼して退出します。特に言われない場合はドアは閉めます。
企業の建物を出ても、気を抜いてはいけません。近くにその企業の社員が歩いている可能性があるからです。
流れがわかれば対策は立てやすくなる
だいたい面接の流れはこのようになります。
面接は経験を積むことでしか上手くはなりませんので、学校の就職課や先輩などにお願いして、模擬面接を何度かやってもらい、厳しめのフィードバックを受けると効果的です。
可能ならば模擬面接を動画に撮ってもらい、あとで自分で見てみると更に改善点がよくわかると思います。
自己紹介等自分のことを話すときは、難しい言葉を使う必要はなく、自然に話せば大丈夫です。たまに書類と違うことを言ってはいけないと思うせいか、記載した内容を丸暗記して話す学生がいるようですが、書き言葉と話し言葉は違うため、ぎこちなくなります。
主旨がずれていなければ、一字一句同じである必要は全くありません。むしろその場の雰囲気に合わせて簡潔に判りやすく伝えることの方が、よほど効果的で大事なことです。
そして逆質問に何もありませんと答えることだけは避けます。その企業に興味はありませんと言っているのも同然だからです。事前に1つ、面接内容の中から1つ、最低2つは質問できるとよいでしょう。
最後に
これから面接の予定がある方は、今回の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
このように流れがわかると、ずいぶん対策が立てやすくなります。事前準備をしっかりして効果的な面接をし、選考通過の確率を上げていきましょう。