このように思ったことがある学生は、多くいるのではないでしょうか。
しかし、やはり就活をしない選択を安易にしてしまうのは、避けた方がよさそうです。
ほとんどの学生は、就活の時期になれば、自己分析をして、業界、企業研究をして、応募書類を作成して送り、通れば面接に進むという一通りの流れを経験して卒業し、社会人になっていきます。
それでも中には就活をしない学生もおり、その方たちは2つに分類することできます。
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就活をする必要のない学生/したくない学生
これらは就活する必要のない学生です。
こちらは就活したくない学生です。
就活したくなくても時間は過ぎていき、やがて卒業の時期になります。就活生にはなりたくなくても社会には出ざるを得ません。
学生ではなくなった後、社会でどうやって生きていくのか。
何も考えずに就活を嫌がるのは一番まずいケースですが、それなりに多様化の進んだ社会である日本では、確かに就活しなくても生きていく方法はあります。
しかし、それらはいずれもそれなりの覚悟がないとできない生き方です。
では、その生き方にはどのようなものがあるのでしょうか。
就活しない生き方は大きく分けて3つ
1.フリーターで生きていく
ミュージシャンやダンサーになるとか、目指すべき夢があるから正社員を選ばないという方もいます。しかし、多少の例外はあっても、その業界での年齢上限に達したら自然とあきらめざるを得なくなります。その先のことも考えて手に職の残るアルバイトを選ばないと何もできない人になってしまいます。
また、特に夢がなくただ正社員が面倒でアルバイトで生きようと思う人は、年を取ってから同じことができるのか、同じ給料のままでよいのかをよく考えるべきです。アルバイトを30年やっても、会社員を30年やっている方と同じ給与を手にすることなどあり得ません。
2.派遣登録して生きていく
フリーターと違うのは、派遣会社の社員として社会保険にも入れてくれて、数年ごとに多様な職場の経験が積めるというのがメリットですが、企業側は、必要なくなったらいつでも切れるというのが派遣を使うメリットです。
契約期間で最大限の成果を上げてもらうのが目的なため、ピンポイントのハイスペック人材が求められますし、高齢になれば需要は激減します。
3.フリーや起業して生きていく
これは在学中からできている人でなければ成功確率は低いでしょう。
フリーランスや起業をして生計を立てる上で大事なものの1つは人脈です。
誰が仕事をくれるのか、どうやって自分たちのことを知ってもらうのか、その労力は就活にかかるそれの比ではありません。はるかに高いハードルです。
卒業してからの正社員雇用は難易度が上がる
夢や目標ややりたいことがあって、リスクを承知の上で覚悟を持ってこれらの生き方を選ぶのであれば、その意志は尊重されるべきです。
しかし単に就活が嫌だという安易な逃げの気持ちでこのような生き方を選ぶと、哀れな末路が待っているでしょう。
もしやりたいことが見つからないから、というのが理由であれば、少しでも興味を持てる会社に何とか採用してもらえるよう努力することです。
やってみることで好きになることもあるし、正解を探す旅で道に迷うなら、自分がした選択を正解にするという考え方もありなのではと思います。
卒業し、第二新卒の機会さえも逃してしまえば、中途扱いになってしまうことでしょう。
中途に対してはどの企業も即戦力の経験者を求めます。何の経験もなく社会に出てしまったら正社員雇用は難しくなります。
未経験にもかかわらず可能性を信じて正社員雇用してくれるという日本の新卒採用は、実はとても恵まれているのです。
それが理解できたら、安易に就活しないという選択肢を取ることはないのではと思います。