就活の時期になったら、ガクチカや自己PRのことを考える必要がありますが、特に情熱的な部活やサークルに入っていないのであれば、アルバイトは外せないテーマだと言えます。
たいていは時給が高いとか、学校や自宅から近いとか、そういった生活上の理由でアルバイトを選ぶことが多いでしょうが、もし就活のために選ぶとしたら、有利なアルバイトというものはあるのでしょうか?
そこで今回は、「就活で有利なアルバイト」について解説します。
また、アルバイト経験を実際の選考で話す際の注意点は、以下の記事を参考にしてみてください。
ガクチカに使われるアルバイトには流行りがある
大手ナビサイト運営会社や関係機関によると、少し前までは、世界的コーヒーチェーン店や人気テーマパークのスタッフのアルバイトがガクチカに使われることが多かったというデータがあるそうです。
推測される理由としては、そういったアルバイトは、
- 希望者が多く誰もがなれるわけではない
- 従業員教育が徹底されている
- マニュアルにない対応も求められる
という点において、就活にプラスになると思われていたようです。
しかし最近では、コールセンターや内勤事務の他、派遣会社に登録してイベント会場で誘導や接客対応をしたり、社会人と変わらないアルバイトが流行っているそうです。
これらはおそらく、社会人と同等レベルの即戦力的スキルを持っているというアピールができるからだと思われます。
では実際の就活時に、思った通りに企業へのアピール材料になっているかを確認してみましょう。
流行りのアルバイトは同じようなアピールにしかならない
同じナビサイト運営会社等の調査によると、実際には学生の望む効果があるとは言い難いようです。
流行っていれば、同じようなアルバイト経験を語る学生がたくさん現れるのは当然で、そうなると、よほどのエピソードがないと斬新さ、優秀さという差別化をアピールするのは難しくなります。
アルバイト先が世界的有名企業であっても、それは学生の能力とは関係ありませんし、学生アルバイトという立ち位置での責任と権限も大したものではありません。
たいていのアルバイトは、誰もが同じオペレーションで仕事ができるようマニュアルが整備されているため、きちんと仕事がこなせるようになるのは当たり前で、頑張りましたと言われても、頑張る定義や指標が明確でないなら、その言葉に全く意味はありません。
となると、有利なアルバイトどころか、アルバイトをガクチカや自己PRに使うこと自体がプラスに働くのだろうかと疑問に思う方もいることでしょう。
着眼点と得たものが大事
アルバイトをガクチカや自己PRに使う上で大事なことは、どこを気にして仕事をするか、つまり着眼点です。
コンビニのアルバイトだったら、
- 一日の売り上げはどれくらいなのか、
- 商品の納入業者は日に何回何時に来るのか、
- 宅配便を一件受け付けると店舗はいくら利益になるのか
など
単に与えられた仕事だけしているだけではわからないことも、ちょっと気にして見てみるなり、社員に聞くなりすれば、そこからいくらでもビジネスの仕組みを学ぶことができます。
そしてそのアルバイトを経験したことで、自分はお金以外に何を得たのか。
親より年上の社員との上手い付き合い方や、面倒なお客の上手いあしらい方、業界の仕組みと問題点、人と比べて手が速い、もしくは速くはないが丁寧に仕事をするタイプだったのか自分に対する理解など、何かしら自分の財産になるものを手に入れることができたのであれば、そのアルバイトは有意義で貴重なものだったと言えるでしょう。
有利なアルバイトかどうかは自分次第
道義的に問題のあるアルバイトはマイナス評価につながり不利になるでしょうが、そうでないならどんなアルバイトを選んでも、選んだだけで就活に有利になるようなことはありません。
あくまでもそのアルバイトで何を学び、何を得たかが大切なのであって、そういう意味では有利なアルバイトにできるかどうかは自分次第ということになります。
アルバイト経験を実際に選考で使えるエピソードにするには、以下の記事を参考にしてみてください。