就活時選考に必要な書類に、必ず記入を求められるものの1つには、「自分の強み」というものがあります。
これは、面接を受ける際にも聞かれることが多いのではないでしょうか。
しかし、事前に準備しようと思い考え始めてみても、何も思い浮かばなくて苦労するということはありますよね。
「自分の強みが何かわからない」
このようになる原因は、「自分の強み」に対する誤解にあるかもしれません。
そこで今回は、「自分の強みの見つけ方」について解説していきます。
強みとは自分の中で秀でているもの
そもそも自分の強みとは、他の誰よりも秀でたスペシャルな能力、という意味ではありません。
自分の持っている能力の中で特に秀でているもの、という意味です。
比較対象は他者ではなく、自分の中にあるものです。
また、そのエピソードから企業にとって採用する価値のある人材であることを認めさせねばなりません。
そのため、伝える際には、その能力を活かして企業や社会に貢献ができることを自ら伝えることや、その強みが活きた経験を話すことによって、企業側に入社後のパフォーマンスとしての再現性を認めてもらう必要があることでしょう。
では、強みを探すにはどのようにすればいいのでしょうか。
強みを探す主な方法は3つ
大きく分けて、自分の強みを探す方法は3つあります。
他人に頼る
1つめは、「他人の力を借りる」ということです。いつも一緒にいる友人や付き合いの長い友人に「自分の強みって一体何だと思う?」と聞いて教えてもらうことです。
自己分析の際には、ジョハリの窓(Johari Window)という心理学モデルを活用することができます。
それは、自分の性格とは4つの部分にわけて捉えることができるというもの。
- 自分も他人も知っている性格
- 自分は知らないが、他人は知っている性格
- 他人は知らないが、自分は知っている性格
- 自分も他人も知らない性格
参考:http://paei.wikidot.com/luft-ingham-the-johari-window
そのため、自らのことを見つめなおそうと努めても、知ることができるのは「自分」が知っているもののみということになってしまいます。
自分の「強み」とは無自覚であることもあるため、これを知るには他人から伝えてもらう必要があることでしょう。
自己分析を始めても、強みが思い浮かばない場合には、一度自分以外の「家族や友人」に尋ねてみて、自分の知らない自分の良さを理解するよう努めるといいかもしれません。
短所・弱みを探す
2つめは、「短所・弱みを探す」ということです。
強みと弱みは表裏一体であることも多いはず。
そして強みは見つけられないけれど弱みは簡単に思い浮かぶという方は多いのではないでしょうか。
そのような場合には、まずは短所を思いつく限り書き並べ、言い換えをします。
例えば、頑固、という言葉は、意志が強い、集中力がある、などと言い換えることができます。
言い換えの方法はインターネットで検索すればある程度出てきますし、アイアップという会社から「短所を長所に変えたいやき」というカードゲームも出ていますので、参考にしてみてください。
求める人材像から探す
3つめは、「興味のある業界や企業を調べてマッチング度を探ること」です。
たいていの企業は求める人物像というものをサイトなどで提示していますし、明確な記載がなくても、先輩社員のメッセージや動画など公開されている情報から、こういう性格の方が多いのだな、と見えてきたりもします。
その人物像に類似する要素が自分にあるか、という視点から今までの人生経験を振り返り、多少強引でもそうして見つけ出したものを強みとするという方法もあります。
強みはエピソードと共に論理立ててプレゼンする
ここまでの方法で見つけ出した自分の強みは、そのままでは単なる言葉でしかありません。
それを就活で活用するためには、根拠となるエピソードと共に論理立ててプレゼンできないといけません。
強みとエピソードがずれていれば説得力はなくなります。
例えば、学生時代一つのアルバイトをずっと続けていたことで継続性をアピールしたいのに、エピソードは周りの仲間達とうまくやってこれたからと協調性の話になってしまっているなどということはよくあります。
エピソードはネガティブな内容だったとしても、そこから何か学びが得られて成長できたのであればマイナスには働きませんが、最初に自分の強みが何であるか結論から話さないと、せっかくのプレゼンがぼやけてしまいます。
また、どうしてもアピールしたい強みがあっても、それを伝えたいあまりにエピソードを捏造に近いほど意図的に寄せてしまうのはお勧めしません。それは、面接で深掘り質問をされたときに、うまく答えられなくなることに繋がるからです。
強みのアピールは、他者と比べて目立つかカッコいいかが基準ではありません。自分の性格に合った強みを自分なりにその企業に合わせてプレゼンした方が上手くいきます。