面接で身振り手振りをどこまで気にすればよいか?

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就活の面接とは、互いのマッチング度を測る、双方向のコミュニケーションです。

対面であれオンラインであれ、お互いが正面を向いてコミュニケーションを取っているわけですから、身振り手振りも視界に入ります。

ということは、そこからの印象も面接官には伝わってしまうわけです。
一体どこまで気にしたらよいのでしようか。

身振り手振りは身体が伝える印象の一つ

硬直状態はよい印象を持たれない

学生にとって、面接は類のないほど緊張を余儀なくされるシチュエーションです。特に経験の少ない方にとっては、面接中は気持ち的にギリギリいっぱいで、身体は硬直し、微動だにできない状態になってしまうことが多いでしょう。

明らかに緊張の極限状態にあるその様子は、残念ながら相手によい印象を与えるものではありません。

普通の会話が出来るかどうか不安になりますし、入社してからも、初対面の相手にこんなに緊張してしまうようでは、お客様に会って話す仕事はとても無理だと思われても仕方ありません。

硬直状態にならないようにするには、何よりも同じような状況の経験を積むことですが、そうは言っても、やはり初対面の複数人に囲まれて質問攻めにされる状況は、慣れるのが難しくもあります。

そのため、ある程度身振り手振りを使うことで、硬直化を防げる場合があります。

身振り手振りを使わなくても硬直状態は防げる

大切なことは、硬直状態にならず、面接官によい印象を与えるには、身振り手振りをどう使えば効果的かということです。

学校のキャリアセンターなどに行っても、応募書類をどううまくまとめるか、自己PRをどう簡潔に効果的にまとめて話せるかなどは相談に乗ってもらえますが、身振り手振りまではアドバイスをくれないかもしれません。

実は、身振り手振りを使わなくても、硬直状態にならない方法はあります。

例えば、面接官が複数人いる場合は、質問している面接官の方に少し身体を向けるとか、話してくれている内容について、「はい」、「そうですね」と相槌を打つなどするよう意識すれば、必然的に硬直状態から抜け出せます。

そのような動作と身振り手振りを使う時に共通するのは、相手から見てどう思われるかをきちんと意識しないといけないということです。

例えば、自分の動きを自分のスマホで撮影して自分で見るだけではなく、友人などの第三者に見せて忌憚のないアドバイスをもらうことです。

ではどんな身振り手振りが効果的か

効果的かどうかは、そもそも面接官が好感を持つのはどういう状態かと共に考える必要があります。

1.わざとらしくなく自然に見える

面接官から見れば、硬直状態の方がよっぽど気になりますが、硬直状態にならないために、あえて身体を動かしているんだなと見抜かれる状態もプラスには働きません。

あくまでも身振り手振りは、わざとらしくなく自然に見えるのが一番です。

自然に見える状態というのは、感情や話の抑揚に合わせて適度に動くということです。そして必然性のある場合です。

例えば、自己PRのエピソードなどで通常とは異なる大きさを説明する場合、大きくならないはずなのに太り過ぎたミニウサギ、通常ではあり得ない大きさの釣った魚、積雪の高さ、海や川の水位、空いた穴、落石など、数値だけでは驚きが伝わらないものは、実際の大きさを身振り手振りで表すことで効果的に伝えることが出来るでしょう。

但し、数字を表わそうとするとほとんどの場合逆効果になります。

3つの案を考えました、とわざわざ指を3本立てると、そんなことは言葉だけでわかります、と面接官に不快感を与える可能性が高くなりますので気をつけましょう。

2、指先まで神経を使う

演劇の世界でも動作の美しい役者とは、指先まで神経を使ってきれいに揃っている方だそうです。そのための下地として、日本舞踊やダンスのレッスンをすると聞きます。

面接にそこまでは必要ないとしても、やはり品位は末端に表れるものです。

どうせなら品のある動作だと思われた方がよいでしょうから、神経を使う努力はした方がよいです。

膝の上にある手をテーブルの下から出す時、戻す時に、あちこちにぶつけて音を立てるとか、そのままうっかり腕組みをして不遜な態度に見えてしまったりとか、神経を使えないなら、単に悪目立ちするだけで終わります。

また、これは身だしなみの領域になってしまいますが、長い爪、汚れの落ちきっていない指先、掌や手の甲に話すことを忘れないように書いたペンの跡は、テーブルを挟んで距離があるので気づかれないと思いがちですが、意外に見えてしまいます。

これらも当然プラスには働きませんので、身だしなみはきちんと整え、備忘録はメモ帳など別の場所に書くことをお勧めします。

3、悪癖をなくす

身振り手振りには、自分の癖が出てしまうことがあります。癖は無意識なものですから、本人に自覚がないことがほとんどです。そして誰かに指摘されないと気づけません。

質問の答えを考えている時に顎に指をやったり、視線を上に向けたりくらいなら気にすることはありませんが、手振りで出した手をテーブルに置いた後、指でコツコツと叩いたり、話しながら頭や鼻を一瞬かいたりというようなものは、決してよい印象を与えません。

無意識でやっている中に、相手にネガティブな印象を与える悪癖と呼ばれるようなものがあるならば、それはなくした方がよいです。

なくすためには、緊張度の高い模擬面接を幾度かこなすしかないと思います。

出来ればそれを面接官以外の第三者に見てもらって、気になるところを細かくチェックして報告してもらうのが効果的かと思います。

使わなくて済むならば、使う必要はない

結論としては、面接で身振り手振りを使う必要がなければ、あえて使う必要はありません。

おそらく、あの学生の身振り手振りはよかったという評価がもらえることはないですし、もちろんその他のコミュニケーションがうまく出来ることの方が重要です。

悪目立ちする癖は見せないように対策する必要がありますが、それ以外では特に意識する必要はないと思います。

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