自己PRで「縁の下の力持ち」を売りにするには?

就活の際、自己PRを避けて通ることはほぼ不可能だと思います。
書類にせよ、口頭にせよ、自分のよいところを面接官に伝えるのは、とても重要なことです。

 

 

考えた結果、縁の下の力持ちが自分の売りだと気づいた場合、一体どのようなアプローチをするのがよいのか考えていきたいと思います。

自己PRで「縁の下の力持ち」という自分の魅力を伝えるために

まずは言葉の定義から

縁の下の力持ちとは、人目に触れない場所で他人のために努力する人、という意味でたいていの辞書サイトに掲載されています。

 

縁の下とは家の床下という意味で、家が安全に立っているためには、床下が堅牢に支えていなくてはなりません。とても重要な存在なのです。

 

表立って目立つことなく、けれども裏で必要な努力をし、私欲より他人のために行動出来て周りを支えられるということは、とても大切なことではありますが、伝える側が正しく言葉を理解した上で使わないと、誤解されかねません。

 

縁の下の力持ちは、自然となれるものではありません。

 

理解されなくても目立たなくてもよいから、必要だと思うことを裏方としてこなしていくということには、そうすべきという、その人の選択が入ってきます。

 

また、目立たないということは、つまりリアルタイムには評価されないということですから、そこにも、それでよいという本人の選択があります。

 

気づいたら、縁の下の力持ちになっていました、ということはほとんどの場合ありえないと思います。

自己PRは自己分析から始まる

どんな自己PRも、まずは自己分析から始まります。自分の性格や気質とマッチしていない自己PRは矛盾を生み、プラスの効果をもたらしません。

 

たいていの企業は、求める人材の条件として、コミュニーケーション能力や自走力、リーダーシップを挙げます。

 

企業の売上や事業の拡大、成長のためには、自ら先頭に立って期限までに目標を達成させる、有言実行型の人材が必要というのが大勢の考え方です。

 

縁の下の力持ちは、主に控えめで、自分から前に出て主張するタイプではなく、それでいて他人のために労を厭わない人に当てはまる表現です。

 

自己分析をした結果、どちらかと言うと多くの企業が求める人材のタイプではない人間が、どうすれば自分も社会の中で役に立てるかを考えた末のものなので、就活に有利だからと、縁の下の力持ちという言葉を選ぶということは起きないと思います。

 

そのため、本来であれば自己分析の結果とずれることはないはずでず。

何故そう思うに至ったのか根拠を示す

上記の理由から、そもそも就活に有利に働きにくいわけですから、それをあえて選ぶのは何故かという理由を明確に持つ必要があります。

 

その根拠を示すのは、やはり過去のエピソードです。

 

生まれつき自分は縁の下の力持ちタイプでしたという人はおそらくおらず、たいていは経験から理解していくものです。

 

例えば小学校の学芸会の劇で主役をやらされて失敗し、裏方のほうが自分の能力を発揮出来ると認識したとか、部活では部長でもエースでもなかったけれど、チームメイトが得点できるやりやすいプレーを考えてするのが自分の楽しみだった、など。

 

また、学校の運動会では特にリレーの選手になることもアナウンス係にもならなかったけれど、ひたすら誰かが走った後に消えたラインを引き続ける係だったりなど、でもそれでよくて、それこそが自分の強みを発揮出来るシチュエーションだと気づいたというようなエピソードがあれば、売りとしての根拠が伝えられると思います。

大事なことはその企業でどう役立てるのか

周りにどのような影響をもたらしたのかも伝える

自分自身が縁の下の力持ちという立ち位置でよく、そこにやりがいを感じていたとしても、就活の売りとしてエピソードを話す時には、そこまでの視点で終えないほうがよいです。

 

そういう立ち位置の人間が存在し、やりがいを感じられたということは、関わっていたチームや団体、イベントが成功もしくは前に進んでいたいうことだと思います。

 

そうであるならば、自分の縁の下の力持ちという献身が、周りに何をもたらしたのかをアピールしたほうがよいです。

 

前述の例で言えば、学芸会の劇では主役はやりたい人がやればよく、劇の成功に必要なことで自分に出来ることは、裏方でコツコツと部材を切って大道具を作ることだと気づき、自分が率先してそうすることで、舞台に上がらなくても劇に貢献することは出来るとみんなが気づいて適材適所に行動出来るようになったとか、

 

また、先生も、役者になるほうが大変だという認識を改め、舞台に上がる人も上がらない人もどちらも大切な仕事だから自分が望むほうを選べばよいと翌年から言ってくれるようになった、とか、そういった情報にはとても価値があるのでぜひ伝えたいです。

売り込む時はメリットだけを伝えない

ビジネスとしてのセールスで商品を売り込む時、メリットだけでなくデメリットもきちんと伝えることで信頼度が上がります。

 

同じように、縁の下の力持ちという自分の気質のメリットと共に、デメリットも伝えてみましょう。

 

ポイントは、客観的に自分で理解しているかどうかが伝わればよいということです。

 

縁の下の力持ちを売り込むあまり、結局は積極性が足りないということだよね、などと面接官に突っ込まれたりしないように、きちんとわかった上で、デメリットを補って余りあるメリットがありますと伝えることが出来ればよいのです。

 

但し、出来ない、とか、無理という言葉を使うのは避けましょう。

 

確かに得意なことで社会に貢献するほうが上手くいくものですが、採用する企業側はその人の成長にも期待しています。

 

ですから、今の自分にはみんなを引っ張っていくほどのリーダーシップはまだ足りないということはわかっています、そこは自分の弱い部分として今後の努力で改善していく所存ですが、今の私が貢献出来ることは、与えられた仕事を一つ一つきちんとこなしていくことで、リーダーの助けになることだと思います、などというようにまとめると伝わりやすいと思います。

その売りを活かして企業の中で何ができるのか

さらに大切なのは、縁の下の力持ちという売りで、その企業で何が出来るのか、どのように貢献出来るのかを伝えることです。

 

そのためには、以下の3つが必要です。

 

1.社風や経営理念と合っていること

もし入りたい企業の社風がイケイケの営業会社だったら、経緯理念が、自力で打開して巻き込んで結果を出す、というような会社だったら、縁の下の力持ちというアピールの効果は低あまり期待出来ないでしょう。

 

そういう人材が不要だとは言いませんが、ほんの少人数しか必要とされず、また、その会社が成長しているということは、既にそのような人材が存在するからで、追加の人材が必要な可能性は低いからです。

 

2.説明会などで企業内の業務をある程度知っていること

当然ですが、ある程度業務内容や仕事の流れを掴んでおかないと、どういう状況で貢献出来るのか伝えようがありません。

 

起きもしない状況や的外れな業務内容に対してアピールをしても、上手くいくはずがありません。

 

3.どうしても入りたい強い思いがあること

これは何を売りにしたとしても同じです。

 

その会社にどうしても入りたい強い思いがあって、そこから逆算して何を伝えればよいか、何をすればよいかを考えるのが就活です。目先の就活テクニックを気にするあまり、そこを忘れたらまさしく本末転倒というものです。

最後に

縁の下の力持ちは、どちらかと言うと就活の売りにはなりにくいものです。

 

伝え方によってはネガティブ要素がクローズアップされてしまいかねませんし、リーダーシップや成果を出すための打開力が足りない人間が苦肉の策で考え出したように思われがちです。

 

ですが、どんな会社にも売り上げを立てる業務の裏で、最大限の効果を上げるためにそれを支える存在は必ず必要です。

 

上手くアピールして、選考に通過できるように準備をしたいものです。

 

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