このように油断していて、実際には苦労しているという方は意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここ数年の新卒採用は売り手市場と言われ、有効求人倍率も1.8以上ある状態ですが、就活生より求人の方が多いからといって、誰もが望む企業に入れるわけではありません。
マスコミなどは、売り手市場だから企業は優秀学生獲得のために早く動く、就活生もそれに合わせて早く動くべき、と危機感を煽り、まるでスピード勝負を奨励しているかのようにも思えます。
そうして就活をしていると、期待した成果も得られず、ただ不安ばかりが募り、「就活がどうでもよくなってきた」と半ば開き直ったような心情になることがあります。
そこで今回は、「就活がどうでもよくなってきた人が考えるべき3つのこと」について解説していきます。
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まずは、就活は売り手市場とはいえ、全員が望む企業に入れるわけではないということを理解する
そもそも、自分に自信を失い、就活に嫌気が差している原因は何でしょうか。
それは、就活特有の文化に適応することが難しかったり、自分への過信から失敗したときの精神的ダメージが大きかったりすること原因かもしれません。
このような例からも考えられるように、全ての学生が就活を完全に攻略し切ることは困難であり、自分の志望する企業に入社するには、それなりの努力が必要であることを再確認するべきでしょう。
このことを理解しないと、選考に対する向き合い方が甘いことが原因となり、企業からお祈りを貰い続けることに繋がりかねません。
万事を尽くす前に、「もう何もかもどうでもいい」「就活がどうでもよくなってきた」と打ちひしがれるのはまだ早いと思います。
では、就活に対して前向きに取り組むことが難しい人は、これから挽回して納得のできる就活を実現するには、どのような考え方が必要なのでしょうか。
3つのポイントを押さえて現状を把握・分析する
どん底に落ちる前に、残っているエネルギーを使って、何故そうなってしまったかを分析しましょう。
就活で後悔しないために押さえるべきポイントは3つあります。
1、企業との適性をもう一度確認する
就活を進めていて、あまりにもうまくいかないのであれば、それはあなたが「憧れをもって就活をし過ぎている」可能性があります。
今まで受けてきた企業は、本当に自分の性格に合っており、将来実現したいことが可能になる環境なのでしょうか。
例えば、社会経験のない学生は、志望企業を選ぶ際に、自分の興味のある商品を取り扱っていることを条件にすることがあります。
このときに興味のある商品とは、そのとき自分の身近にあるものになりがちであるため、必然的に「食品・飲料・消費財」あたりのメーカーを志望することになります。
これらの企業は人気企業であることが多く、選考難易度が高いことから、「自分の期待した成果が得られない」という結果を招いてしまうことでしょう。
業界内の序列が低かったり、学生にとっては身近でない商品を扱っていたりする企業でも、よく企業のことを知ってみると、自分に適性があることに気づくかもしれません。
今のエントリー企業のリストが合っていないと気づいたら、恐れずに一から考え直しましょう。
2、心の余裕をなくしていないか自分に問いかける
就活にストイックに向き合うあまり、それ以外のものを全て心から追い出してしまうのは逆効果です。
友達と遊ぶときは遊び、大好きな趣味も就活の合間にきちんと楽しみ、心からモヤモヤとストレスを発散させておかないと、精神的にいっぱいいっぱいになってしまうこともあることでしょう。
例えば、就活に本腰を入れて活動することを考え、アルバイトの出勤回数や友達と会う回数を減らしてしまうと、本来の生活とあまりにも離れてしまうことがあります。
そのせいで、選考時に本来の自分の振舞い方を忘れてしまうかもしれません。
このように選考を重視したために、かえって逆効果になってしまわないよう、自分にとってのコンディションの整え方を考えなおす必要があります。
3、そもそも何のために就活をしているのか思い返す
就活を始めた理由も、もう一度考え直すことも必要でしょう。
「何となくみんながやっているから」「大学3年くらいから始めないとヤバそうだから」ではやはり上手くはいきません。
- 自分は将来どうありたいのか?
- 将来どういう状態なら幸せなのか?
- そのためにどういう就職先を最初に選ぶべきか?
就活の一番最初に考えたはずのことを再確認し、就活はゴールではなく手段の1つであると捉え直せば、もう少し楽にやれるようになります。
また、モチベーションを維持することも簡単になることでしょう。
就活では、二次募集という手もある
それでも「何もかもがもうどうでもいい」「どうでもよくなってきた」という気持ちになってしまうなら、一度リセットするのも手です。
再度活動するエネルギーを充填するために、好きなことをやり、卒業の準備をして、ある程度時間の経過に身を委ねてみるのも良いかもしれません。
早く動く就活生が複数内定を獲得しても、入れる企業は1つだけです。
他の企業は辞退せざるを得ません。
そうなると辞退された企業は予定採用人数を割ってしまいますから、二次募集をかけます。
そのタイミングまでに活動意欲が戻ってくれば、いくらでも再チャレンジは可能です。
もうどうでもいいとまで思ってしまうには、それなりの理由がありますが、たいていの場合は、どん底まで落ちる前にこの3つのポイントを押さえて考えることができれば何とかなります。
選考で評価されるのはその企業に合うか合わないかで、あなたの人格や能力が否定されるわけでも価値がないわけでもありません。
お祈りメールの衝撃はそれらを混同させてしまう可能性がありますが、そこをきちんと理解しておけば、何もかもどうでもいいとまでは思わないで済むと思います。