企業選びの軸が定まらない…
就活をしていると、「自己分析」「業界研究」「企業研究」としているうちに、エントリーする企業を選ぶ必要が生じてきます。
そのようなときや、実際の選考の場で問われることに「企業選びの軸」が存在します。
しかし、「企業選びの軸」を考えるにあたって、難しい・絞り切れないと感じる方は多いはず。
その中でも、企業選びの軸の中に「やりがい」を選ぶ人にとって、それを選んだ理由を相手が納得する形で説明ができるのか不安であると感じている人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「企業選びの軸の選び方・やりがいを軸に選ぶことはアリか」を考えていきます。
Contents
まず、企業選びの軸を考える時は、学部学科に縛られすぎない
企業選びの軸を考えるにあたって障害となるのは、自分の所属する学部・学科を考え、「自分の学んできたことを活かせる場所がいいのでは?」と考えてしまうことです。
学校関係者のアドバイスもあるでしょうし、学んできたことを活かして就活をするという考え方も間違いではありませんが、「理系の学部だから研究職か先生しか無理」とか、「文学しかやってこなかったから数字を扱う営業は無理」とか、所属する学部学科に縛られすぎて自分に枷をはめ、選択肢を自ら狭めてしまうのはあまり良い方法とは言えません。
強みを生かすという言葉の意味は、学んだことをそのまま使える職場を探すということではありません。
「学業で培ったスキルや能力」と、「元々持っている自分の特性とを掛け合わせて出来ること」をアピールするという意味だと思います。
列挙された企業選びの軸の中から、どれがいいか選んでみる
しかし、いきなり企業選びの軸を探せと言われても、そもそも企業を選ぶ上での観点が最初から備わっている人はほとんどいないことでしょう。
では、一度以下の「企業選びの軸として挙げられがちなもの」を見て、どれを自らの企業選びの軸として選ぶに相応しいかを考えてみてください。
- 給与
- 勤務地
- 成長できる環境があるか
- 自分の力が発揮できる環境か
- 多様な人材が働いているか
- 新しい事業を生み出せる環境かどうか
- 個人に成果が紐づくか
- 事業内容に魅力を感じるか
- 福利厚生
- 社風
- 企業の規模
- 社員の人柄
- プライベートに自由な時間
- 承認欲求を満たせるか
- 人間関係
- やりがい etc...
ここで、どのレベルの欲を満たしたいかを考える
企業選びの軸を探す上で、よく挙げられがちなことは、以上のようなものになります。
しかし、視点がバラバラでまとまりがないように感じますよね。
実際に、学生に対して企業選びの軸を尋ねると、なんとなく軸を伝えるだけで目的がはっきりとしていないことがあります。
このことは、聞き手にとって理解のしにくい伝え方になりかねません。
ここで、これを一度マズローの欲求段階に当てはめて考え、自分が「企業を選ぶ上で重視すること」がどのような欲求を満たしたいからなのかを考えてみます。
ferretー『マズローの欲求5段階説を図付きで解説!各段階に合わせたサービスも紹介』によると、マズローの欲求段階とは、以下のように説明されています。
- 生理的欲求:生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求
- 安全欲求:安心・安全な暮らしへの欲求
- 社会的欲求:友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求
- 承認欲求:他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求
- 自己実現欲求:自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求
これらを見るとわかるように、自分の入りたい企業を探すということは、そのことによって、自らの何かしらの「実現したいことを可能にする環境」を求めていることに等しいことがわかります。
そこで、「自分は〇〇という目的を果たすことのできる企業に入社したい」ということがわかれば、例えばその「自己実現欲求」を満たすことができる条件を「企業選びの軸」として選べ、説明することができるようになります。
ここまで、「目的・目標のレベルを定めることが、軸の選定をしやすくなる」ということをお伝えしました。
しかし、企業選びの軸は、このような形でなくとも、選ぼうと思えばなんとなくでも選ぶことはできてしまいます。
では、なぜ私がこのような形で企業選びの軸を選ぶことをオススメするのか。
それは、選考中に「企業選びの軸」を聞かれたときの失敗を避けることができるからです。
目的を先に示してから「軸」を説明すると、一貫性のある伝え方になる
このように聞かれたときに、よくありがちな失敗はこの質問の直後にただ軸を順番に伝えるだけで、一貫性のない伝え方をしてしまうこと。
面接官に「企業選びの軸」を尋ねられた際には、その質問への回答と同時に、その企業の入社意思をも伝えることができます。
そのため、面接官に企業選びの軸を伝える際には、上位の目的を伝え、その相手に目的に対して共感や理解をしてもらった上で、それに見合った軸を選んでいることを示す必要があるのです。
ゆえにその目的を「社会的欲求」とした自分視点しかない中途半端な欲求を満たしたいことを伝えるだけでは、面接官に対して自身をアピールすることは不可能であり、より他者をも巻き込むような「上位の」目的を示した方がいいと言えます。
このことに意識して話すことができるようになると、自ずと一貫性のある伝え方になり、「なぜ自分がその企業を志望しているのか」をわかりやすく伝えることが可能になります。
軸が定まれば、スカウトアプリに入力してしまおう
▼OfferBoxの「基本情報編集」→「希望条件」の部分
「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」と同じように、「企業選びの軸」が自分の中で定まった場合は、その内容をスカウトアプリに反映させることをオススメします。
以上の例のように、希望条件のところに自分の条件を入力すれば、その条件を満たす企業があなたに「スカウト」を送ることがあります。
効率よく就活を進めたい方には、自分の情報はなるべくスカウトアプリに反映させて企業からのスカウトを待ちながら就活をすることをオススメします。
大手企業以外の選考情報を集めるのに苦戦する方も多いと思いますが、スカウトならその手間も省けるので非常に便利です。
以下のボタンから公式ページに行くことができるので、是非登録してみてください。
最後に|「企業選びの軸」でやりがいを選ぶことはアリかナシか
このように考えると、企業選びの軸を選んだり、それを相手に伝えたりするときに大切なのは、「目的」と一緒にそれが説明できるかどうかということがわかります。
つまり、やりがいを選ぶこと自体にはなんら問題はないことでしょう。
やりがいを企業選びの軸に選ぶことが敬遠されがちなのは、おそらくそれが
「自分視点に終始しがちであること」
「やりがいはあるものでなく、自ら見つけるものという意見がある程度広まっていること」
「個人によってやりがいの捉え方が違うため、他人のやりがいを参考にしようにも、入社前の実務経験のない時点でそのことを条件に挙げて企業を選ぶことが困難に感じること」
などが理由にあると思います。
「やりがいのある仕事がしたいから、あの業界のある会社ではなく、この業界のこの会社を選びました」だけでは、納得はしにくいことと思います。