就活の時期になると、
「まずは自己分析、それから業界・企業研究」
と言われることが多いと思います。
しかし、実際に自己分析を進めてみようとすると、上手くできない・つらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
「入りたい企業のことをよく調べて対策すれば、それでよいのでは?」
「自己分析なんて本当に必要?」
と思う方もいるでしょう。
自分なりの自己分析のやり方で困ったり、つらいと感じたら、以下の4つの基本に立ち返ってみましょう。
1、まずは自分史を書いてみる
卒業アルバムや幼少時代の写真を可能な限り沢山見つけ出したり、記憶を手繰りながら、箇条書きでよいので自分史、年表を書いてみましょう。
そして、その中で「最も嬉しかった・楽しかったとき」「最もつらかったとき」「最も頑張ったとき」などの、自らの現在の価値観を形成するきっかけとなった体験の部分をピックアップします。
エピソードの数がそれなりにあると、自分の傾向が見えてきますが、何も浮かばない方はまずは自分の誕生日を書いてみましょう。
何歳の誕生日に誰に何をしてもらったのか、嬉しかったのかそうでないのか、それは何故なのか、それを思い出すだけでも、自分の性格や嗜好性、興味のベクトルが見えることもあります。
そうすると、子どもの頃から好きだったこと、合わない人の性格、岐路に立ったときの決断のスピード、判断の軸など様々なものが見えてきます。
文章で記載する場合は、感情が入りすぎると時間がかかってしまうので、極力短くシンプルにします。
2、自分の短所を洗い出す
自己分析の際、たいていの方は、短所はいくつも見つかるけれど、長所は見つけづらいと悩むこともありますよね。
しかし、短所が見つかれば、長所も見えてくるものです。
なので、まずは思いつく短所を片っ端から書き出してみます。
そしてインターネットで検索するなどして、短所を長所に言い換えてみます。
そうして並んだ長所を一つずつ確認し、「積極性」や「行動力」などの大分類にグルーピングしていきます。
その結果数の多いグループは、おそらくあなたの潜在的な長所です。
そして根拠となるエピソードを見つけ出せれば、そのまま自己PRとして使えるでしょう、
エピソードを探すときは、短所とセットで探すと上手くいきます。
例えば、指示を待っていても何も変わらないから自ら行動を起こし、失敗した結果、お前には慎重さが足りないなどと言われてしまったがゆえに、慎重さの欠如の方を短所として認識してしまいますが、本当は自律的な行動力の方を評価するべきなのです。
そのため長所と短所両方に関わるエピソードが見つかるはずです。
3、友人に相談する
前述の自分史と、短所をひっくり返した長所とエピソードをまとめたものが出来上がったら、はっきりものを言ってくれる友人に読んでもらいましょう。
出来れば一人だけではなく、何人かにお願いするのがよいと思います。
ただ黙って渡しても、読み進むうちに、おそらくあなたのことだと気がつくはずです。
読んでもらった上で、違うと思うところがあれば言って欲しいと頼みます。
親しい友人であれば、忌憚のない意見を聞かせてくれるでしょう。
その意見を踏まえた上であれば、かなり精度の高い自己分析が出来上がると思います。
ここは親しい友人に頼むのがポイントです。
最近のあなたをよく知っているということ、本音で話せるということが大事なのです。
家族は親しいですが、学校やバイト先などコミュニティの中でのあなたを知りませんし、恋人だと言いすぎて嫌われたらどうしようと、ためらいが生じるのを防げないからです。
4、自己分析ツールを使う
自分の性格を自分で分析してみたり、他人に分析を御願いしてみたりする他にも、ツールを使う方法があります。
ここでは私が実際に就活生時代に使っていたものを紹介します。
ツールを使うと、簡単に、自分の性格が言語化された状態で客観的に確認できるため、非常に便利です。
▼キミスカの適性検査結果の例
▼Future Finderの適合診断の例
面接で自分の性格に迫った質問が来た時に、それに答えるには、自己分析による性格の言語化が必要な場合があります。
このような時に、なかなか自己分析が終わらないようでは他の就活生に差をつけられる一方であるため、複数のツールを使って効率的に自己分析を進めてみてください。
逆あくまでも主観的な意見ではありますが、就活サービスを選り好みしている学生は、就活を効率的に進めることができていないことが多いと感じます。
自己分析をすることが目的ではない
自己分析のコツは、自分一人でやらないということに尽きます。誰もが自分のことはわかっているようでわからないもの。
周りにいる人達が見ている自分が、一番客観的で的確な自分です。
そもそも自己分析とはするのが目的ではなく、その結果見えた自分の性格や行動様式が入りたい企業の社風、求める人材とマッチするかを測るのが目的です。
企業の情報だけを入念に調べても、自分にとってその会社が居心地がよいかはわかりません。自分が働きやすい職場を見つけるために必要なのです。