就活をする上で、苦手意識を感じやすい「面接」では、特別なことを意識する必要はなく、基本的なことを意識するだけで、多くの面接は突破できます。
個人面接は「ES」「Webテスト」「グループディスカッション/集団面接」のあとに行われることが多いため、場数を稼ぎにくく、自分なりの得意な進め方を見つけるのに苦労しやすいですが、あまり気負わず選考を参加することをお勧めします。
この記事では、以下のような悩みを持つ方を対象にしているので、当てはまる方はぜひこの記事を読んでみてください。
- 面接でいつも苦手な質問ばかりされる
- 思うように言いたいことを伝えられない
- なかなか面接に通過しない
- どう答えれば選考を突破しやすいかあまりわからない
- 採用時に重視されやすい項目を確認する
- 面接での話し方を意識する
- 頻出質問例とその回答の仕方を知る
Contents
そもそも面接官は面接で何を見ているのか
そもそも面接官は、面接の場において学生の何を評価しているのでしょうか。
これがわからなければ、学生側がどのようにして自分をアピールすればいいかがわからなくなるものです。
そのため、まずは面接だけでなく、選考全体から企業側は学生のどのような資質を見抜こうとしているのかを知る必要があります。
このような時に、学生がしがちなことは、自らの「学生時代の頑張ったエピソード」として「クラブ・サークル・アルバイト経験」を紹介し、自らが優れている人材であることをアピールしてしまうこと。
もちろんこれが満たされることに越したことはないでしょうが、これだけをアピールして選考を通過することはできないことでしょう。
それは、その話を通じて面接官の知りたい情報を与えることができているとは限らないからです。
企業が採用時に重視していることについては、以下の記事で解説しています。
面接時に好印象を持ってもらいやすい話し方
選考で重視されやすいことがわかったら、次に面接で好印象を持ってもらいやすい話し方を身につけましょう。
ポイントは以下の4つ。
- 明るくハキハキと話す
- 面接官が言い終わってから話す
- 「型」に縛られすぎない
- 質問の意図がわからなければ、聞き直して確認する
話し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ダメな面接の受け方
一方で、面接ではしてはいけないことも存在します。
マイナビの調査によると、面接で見ていることとして、
- 明るさ・笑顔・人当たりの良さ
- 言葉遣い・態度・身だしなみ
- 目線
- 声のトーン・大きさ
以上のようなことが挙げられるとしています。
これを踏まえて、面接時にしてはいけないNG行動を確認しましょう。
詳しくは以下の記事で紹介しているのでぜひ一度見てみてください。
面接での頻出質問と回答の仕方
ここまで、採用基準や話し方、NG行動について確認してきました。
では、具体的な話す「内容」については、どう答えればいいのか。
こちらでは頻出質問から、その話すべき内容について確認していきます。
ガクチカと自己PRの違い
まずは頻出質問を確認する前に、特に頻出の2つの質問である、
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 自己PR
以上の2つの質問意図や答え方の違いについては、以下の記事を確認しましょう。
学生時代に最も打ち込んだことの答え方
「学生時代に最も打ち込んだことは何ですか?」
これは就活において最もされる質問であるといっても過言ではありません。
この質問の意図とは、
学生時代にしてきたことから、その人の行動パターン・思考パターンを探り、その内容から自社で働くうえでどのような人材になりうるかを図る
というものです。
そのため、この質問に対する回答の「内容」として押さえたいことは以下のようなものになります。
- 得た成果は何か
- 何に取り組み、どのような思考のもとで行動に移したか
- 経験から得た学びや気づきは何か
特に、2つ目については「背景」「目的」「手段」を伝える必要があります。
この背景→目的→手段→結果の過程を説明する上で、相手に自分の思考を理解してもらい、入社後のパフォーマンスに対しての「再現性」を見出してもらえるようにしましょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
自己PRの答え方
自己PRの回答をする際に意識すべきこととは以下のようなものになります。
これまでの人生で何ができたか(過去)を説明し、そのことからこれから企業や社会に対して何ができるか(未来)を想像させる
自己PRに関しては以下の記事でも説明しています。
特に、面接において注意したいこととは、「企業が自分を採用するメリット」の部分をより強く訴求することです。
例えば、「私には粘り強さがあります!」という強みがあっても、それがどのように企業に対して活かせるのかを伝えることができなければ、自分という人材の価値を示すことができません。
「でも、自分が何をすれば、企業にとってのメリットになるのかがわからない」
という方もいらっしゃることでしょう。
その場合は、以下のことを注意すべきことでしょう。
- 業務フローをイメージしたときに想定される困難に対する解決策を提示
- 企業全体の課題を想定し、解決策を提示
この課題の部分に対する理解を示すことで業界研究や企業研究の理解の深さを示すことができ、また、その中で寄与できるポイントを示すことで、自分を採用するメリットの訴求が可能になります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
志望動機の答え方
「志望動機を教えてください」
面接において、この質問はかなり重要な質問であることは言うまでもありません。
それは、学生が優秀であることがわかっても、その方の志望動機が妥当であると判断できない場合には、入社後のパフォーマンスに影響があると判断され、不採用という結果になりやすいからです。
そのため、面接において、志望動機の回答をする際には、以下の2つことを満たす内容にする必要があります。
- その業界を志望するに至った経緯
- 御社の志望度の高さ
片方だけでは不十分であるため、「御社に入りたい気持ちでは誰にも負けません!」という学生は、それだけでは不十分であり、「そもそもなぜ志望するのか」というところから語れるようにし、人生の中の1つのイベントとしてどのように就職を捉えているのかを伝える必要があります。
業界を志望するに至った経緯の考え方
そもそもなぜあなたはその会社を志望したのでしょうか。
- 自分のスキルから選ぶ:自分の力を活かせると思ったから
- 興味・関心から選ぶ:自分の興味・関心のあるサービスを提供しているのが御社だったから
- 性格から選ぶ:私の性格に御社の働き方、文化が合っていると感じたから
理由は様々だと思います。
しかし、まず気をつけたいことは、どのような志望動機を相応しいと思っているかは会社によって違うということです。
例えば、「サービスに対する興味・関心から会社を選ぶこと」に対して、
A社の採用担当からは、このように肯定的に捉えてもらえても、
B社の採用担当からは、このように否定的に捉えられてしまうかもしれません。
そのため、志望動機の中に伝えたいことが複数ある方は、エントリーする会社の文化・求める人材像に合わせて説明の仕方を変えた方がいい場合があるため、注意が必要です。
企業の採用HPをしっかりと見ましょう。
御社の志望度の高さの考え方
「業界を志望するに至った経緯」を伝えた後には、その中でもなぜその会社を志望するのかを説明しなければなりません。
そして、その簡単な方法とは「競合他社と比較すること」です。
企業選びをする際には、自分なりの条件があるはずです。
その自分なりの条件には何があり、どの条件を重視するのか、そして、その中でどの条件に当てはまったのかを説明する必要があるのです。
これができなければ、「他の会社でもよくない?理由がしっかりとないなら、もっとウチに入りたがってる人を採る」と思われてしまうかもしれません。
この軸から志望動機を考える方法については以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
入社後に実現したいことの答え方
これは、最も就活生を悩ませる質問の1つでしょう。
「実現したいことって言っても、社員として仕事したことないしイメージがつかないな...」となることは自然なこと。
しかし、この質問で面接官が求めていることとは、
現時点での業務理解の程度を測り、かつその人の方向性と会社の求めるものにギャップがないかを確認すること
そのため、説明会やOB訪問、HPなどで得た情報を元にした現時点でのイメージを伝えることができればそれで回答が完成します。
加えて、「自分・企業・顧客」の3点に対しての言及を忘れないようにしましょう。
例えば、自分がその会社でやりたいことが漠然とあるとします。
しかし、「〇〇の能力を高めたいです。」だけであれば不十分です。
- なぜ?(背景)
- 誰のために?(目的)
- 何を還元できる?(成果)
- どうやって?(手段)
以上の4点をを網羅する必要があるのです。
これを答えられるようになるだけで、自分が頑張ることの「意義」を主張することができます。
特に、「何を還元できるか」の部分は自己PRとリンクしている重要な点であり、この部分のヒントは以下の記事にて解説しています。
気になるニュースの答え方
- 学生の興味・志向性を知る
- 業界への興味・理解度を知る
- メディアに触れる習慣・ニュースに対する洞察力があるか知る
他にも「最近気になるニュースはありますか?」と問われることもあります。
この時の質問意図は、以上の3点であることがほとんどであることでしょう。
詳しくは、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
長所・短所の答え方
- 一つのエピソードを長所と短所にうまく使う
- 短所を答える時は改善策と一緒に答える
長所と短所を聞かれたときの答え方のポイントは、以上の2つにあります。
特に、気になるのが「長所を答えるときに、自己評価の高すぎる人間に思われたくないこと」「短所を答えるときに、無能な人間に思われたくないこと」ですよね。
長所:協調性がある⇔短所:主体性・巻き込み力がない
長所:行動力がある⇔短所:計画性がない
長所:寛容性がある⇔短所:熱意が薄い
長所:気配り上手⇔短所:主張ができない
長所:負けず嫌い⇔短所:相手に競争意識が伝わってしまう
以上のテーマで答え方について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
最後に何か質問はありますか?(逆質問)
「逆質問をしたい気持ちはあっても、思いつかない」
「良い質問をしたいけど、何が良いかがわからない」
と思っている方もいらっしゃると思います。
逆質問の仕方
逆質問を思いつかなかったら、まずはその理由を考えてみましょう。
おそらく、その理由とはその質問を考えられるだけの最低限の知識も有していないからではないでしょうか。
そのため、まずは質問がうまくできない人はまずは企業のHPや就活サイトなどで、知識を増やすことを意識しましょう。
そして、「実際に会社で働くことをイメージ」します。
すると、
「具体的にどんな仕事をするのだろう」
「会社は何を目指しているのだろう」
「出世するには何が必要なのだろう」
など、知りたいことが多く生まれるはずです。
その内容を踏まえて、面接官の主観の意見を伺ってみたり、全社的な意見を伺ってみたりすると、「意欲のあり、鋭い着眼点を持った良い学生」を思ってもらえることも増えることでしょう。