就活で自己PRやガクチカ、自分の強みなどを話すときに、
「この挫折経験があったからこういう自分になれた」
とそのことに触れないわけにいかないタイミングがあります。
挫折の内容によっては、面接官に、「その程度のことで挫折する?」とか、「深刻すぎてどう扱っていいものやら・・・」と思われたらどうしようと、躊躇することもあると思います。
でもそれを話さないと、今の自分をうまくアピールできない。
そんなとき、どのように自分の挫折経験を話せばいいのでしょうか。
そこで今回は、「面接における挫折経験の話し方」についてご紹介します。
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挫折経験がない人は敬遠される
面接官は、若手の方だったとしても、たくさんの面接をこなして色々な人の話を聞いてきた実績がありますし、社会に出て数年経てば、世の中の酸いも甘いも見えてきて、たいていのことでは動じることはなくなっていると思いますので、赤裸々に話しても大丈夫だと思います。
むしろ企業側、というか大人は経験上知っています。
挫折があるから人は成長するということを。
そして一番怖いのは、今まで挫折したことはありませんと言い切れる学生だということを。
挫折したことがないと思っている人は、反省もしないし、しないから改善に着手することもないでしょう。
挫折した人の痛みもわからないし、共感することも出来ないでしょう。
結果として傲慢になりがちです。
たいていの会社はチームで仕事をする場所です。傲慢な一匹狼は必要ないのです。
また、実は挫折したことがない人の方が、社会に出てからは脆い傾向にあります。
たった一度のミスや失敗で心が折れ、突然出社しなくなったり、心を病んだりしてしまうかもしません。
企業の側から見れば、挫折経験がない人の方が怖くて雇えないのです。
挫折経験を話す際のポイントは3つ
それでもやはり、話し方によっては面接の雰囲気が暗くなって、うまくいかないのでは、と心配する気持ちになると思います。
ではどういうところを注意すればよいのでしょうか。ポイントは次の3つに集約できると思います。
1.とにかく明るく快活に話す
これが一番大事です。
どんなに深刻な挫折であったとしても、今はもう吹っ切れていますのでいくら質問していただいても平気です、という雰囲気で話すことです。
言葉でそう伝えてもいいと思います。
話しているうちに当時の感情がよみがえって沈鬱な表情になってしまったら、失敗をいつまでもくよくよ引きずるタイプなんだな、と面接官に思われてしまいます。
そこは事前にトレーニングして、話の内容と感情を切り離せるようになった方がいいでしょう。
面接での話し方については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
2.改善できた現状から話す
面接はその企業に入るために、その会社に自分がどう貢献できるかをアピールするためにするものです。
であれば当然、挫折から改善できた現状、這い上がって強くなった今の自分を話すのが先です。
ビジネストークでも結論が先で、その後に理由や説明をするのが判りやすい伝え方とされています。
これは挫折に限らず、面接時の全ての会話についても言えることです。
3.その挫折で得たものが何かを明確にする
挫折した結果、這い上がって強い自分になれたのなら、その挫折で得たものが必ずあるはずです。つまり、挫折しなかったら気づかなかったり見えなかったものです。
例えば、一人でやってみてうまくいかず、協力者のおかげでぎりぎりで何とかうまくいったというケースなら、「困ったときには仲間を信頼して助けてと言う」ことが必要だと気づいたということかもしれません。
その結果が、「協調性とチームワークで高い成果を上げることが出来ます」という自分の強みになるわけです。
一言でまとめれば、挫折というネガティブ体験をポジティブに変換して伝える、ということになります。
挫折には多くの学びがある
挫折には多くの学びがあります。
たくさん挫折した人は、たくさん学んで成長できます。そしてたくさんの挫折を経験できるということは、たくさんのチャレンジをしてきたということです。
同じことの繰り返しの挫折は何も学んでいないことになるのでNGですが、挫折の数も内容も、伝え方で大いにプラスになる自分の人生経験なのです。