志望動機なんてねーよ
就活を始めると、どの会社に入ろうかなと考えますが、そこで会社を選んだとしてその会社からそのまま内定が獲得できるとは限りません。
そのため、滑り止めなどとして志望度の低い会社にエントリーすることもあるかと思います。
しかし、このときに困ることが、
- 志望動機が思い浮かばない
- 嘘の志望動機を書くのは嫌
- 弱い志望動機を書いて、面接で詰められるのが怖い
などではないでしょうか。
実はこれらの悩みは、少しの工夫で解決することができます。
そこで今回は、「志望度の低い会社でも対応できる志望動機の作り方」をご紹介します。
Contents
志望動機を考えることに困ってしまう原因
志望動機なんて、最初はなくて当然です。
なぜなら、就活を始めるまでにその企業について知ることがなかった場合、いきなりその企業に入りたいと思う方が不自然だからです。
それでも、志望動機の作成が必要となる場面が生じ、「難しい」と感じることもあるかと思います。
おそらくその場面とは滑り止め企業にエントリーするときではないでしょうか。
しかし、この時に「難しい」と感じるのはある思い込みがあなたの頭の中にあるからかもしれません。
- 原体験がないと志望動機にならないと思っている
- 企業の好きなところがないといけない・企業を褒めないといけないと思っている
これらの2つの悩みは就活を始めたての時に陥りやすい勘違いです。
なぜなら、だいたいの人が最初に志望する企業とは自分の生活に身近な企業であり、その「企業への愛着」や「商品の魅力」がその志望動機になることが多いからです。
原体験がないと志望動機にならないと思っている
原体験をもとにした志望動機は書きやすい方法の1つです。
やはり、明確な原体験から志望動機を作成することができれば、その志望度の高さを示すことはできます。
しかし、全ての人が志望する際に原体験があるとは思えません。
例えば、BtoBの企業を志望する時にその原体験を示すことが難しいことは容易に考えられます。
何かの部品メーカーの普及に携わりたいと、原体験から志望度をアピールするのは誰しもができることではありません。
企業の好きなところがないといけない・企業を褒めないといけないと思っている
また、企業をやたらと褒める必要はありません。
「御社の〇〇という点にとても惹かれ〜」という志望動機はむしろありきたりで敬遠されてしまう可能性さえあります。
それよりも重視すべきは、「自分が企業や働く環境に求めること」と「企業の求める人材像」がマッチしていることを示すことです。
その際には、企業のなにかを褒め称える必要はありません。
このように、志望動機の書き方で困ってしまう方は、以上の2つのような勘違いをしている可能性があります。
滑り止めであっても「受けてみようかな」と思えたのなら、何かしらの理由はあるはずです。
それを言語化し、志望動機とすればいいはずなのです。
志望動機がなくて困ったときの志望動機の考え方
まず前提として自己分析を経て、自分の志向性を把握していることとします。
就活の軸にマッチしたから
自己分析を経て見つけ出した自分の企業選びの軸の中で重視する順番に並べます。
そのときに志望度の低い会社というのは、その軸にマッチしていないかもしれません。
しかしそれは企業選びの軸を3つ程度しか選んでないからではないでしょうか。
そのため、まずは軸を選定し、例えば5つある軸の中からどれかにマッチしたことを示しましょう。
例えば、軸が以下のようであるとします。
- 年収が高い
- 成長産業で事業を行なっている
- 理念に共感できる
- 社風が良い
- 成長環境がある
このとき、上位3つの軸にマッチしないことからその企業への志望度が低いなら、下位2つの軸にマッチしたことを前面に出し、志望動機を作成します。
この方法を使うことは、志望動機として嘘を書くことにはならないため、面接の際にも比較的自分の気持ちを尊重しながら回答することができるのではないかと思います。
さらに、軸を選ぶ際には企業が発表している「求める人材像」の内容を反映させた方がいいことでしょう。
有価証券報告書を読んで「企業の課題」や「リスク」を理解し、自分がどのような点で寄与できるかを考えて、志望動機にすることができると、選考の通過率も上がると思います。
志望動機の書き方は以下でも解説しているので、ぜひ読んでみてください。
過去の通過者のESを参考にする
以上の方法で志望動機を作成しようとしても、うまく志望動機を作成することができないなら、過去のESを参考にしましょう。
私も就活生時代には以下のサービスを活用し、特にレベルの高いESであると感じたものを真似して書くようにしていました。
単にパクるのはNG。
どのようなアプローチで志望動機を作成したかを理解し、その形式を参考にすると自分なりのESが完成します。
それでも無理ならプロに頼る
通過者・内定者のESを見ても、まだ困る・心配である方は、プロのエージェントに頼ることも1つの選択肢としてあることでしょう。
私が実際に利用したことがあるのはJobSpringです。
JobSpringでは学生の志向性を把握し、それに合った企業を紹介してくれます。
紹介された企業にエントリーする際は、その志望動機の作成を含む選考対策も行ってくれるため、1人で就活を進めるのが不安な方でも安心できるサービスです。
紹介されたら必ずエントリーしないといけないことではないため、気楽に利用してみてください。
もちろん無料です。
ESが要らない選考に参加する
ここまで利用してもまだ志望動機問題で苦しんでいるなら、もう志望動機を書かなくてもいいエントリーを試すしか方法がありません。
その方法とは、「スカウトサービス」を利用すること。
使い方は、「サービスに登録して、プロフィールを埋めるだけ」
あとは待つだけで企業側が合うと思った学生にスカウトを出します。
筆者は、OfferBox経由で内定を1つ獲得し、iroots経由でインターンに1つ参加しました。
志望動機が書ける方でも、就活の効率化のためにはスカウトサービスの登録をお勧めします。
最後に
基本的に嘘の志望動機を書いてエントリーすることはオススメしません。
なぜなら、その志望動機を面接の場で伝えても説得力の薄いものになることが容易に考えやすく、落選につながりかねないからです。
また、通過したとしてもミスマッチによって離職するのであれば、そこまでして入社する必要がないと感じるからです。
第一志望に落ちた、内定がないと心配という理由でエントリー数を増やす就活の進め方は否定しませんが、その際には明確な基準をもって企業を選ぶことをオススメします。