就職活動が始まると、自己PRやガクチカに悩まされる人は多いのではないでしょうか。
自己PRとガクチカを考えているうちに、どちらにどんなことを書けばいいかわからなくなることもあります。
2つの区別がつかないと採用担当者に響くものを作ることができず、的外れなことを書いてしまう可能性が高いです。
そこで今回は、「自己PRとガクチカの違い」について解説していきます。
自己PRでは自身の価値を示す
自己PRとは、簡単に言うと「自分自身が企業にとって価値のある存在であることを示す」ということです。
もう少し具体的に説明すると、「なんの成果を上げられるか」ということになります。
そのため、「私は○○が得意です」といったことや、「○○なら誰にも負けません」などといったように、自分自身の特徴について書くだけでは、不十分であると言えます。
端的に伝える場合には、①結論、②根拠の順で伝えるとよいでしょう。
①の結論には、「私は○○ができます。」など一言で自分のできることを端的に示すとわかりやすいです。
②には、①と言える理由を伝えます。
ここで具体的なエピソードがあると伝わりやすいので、探してみると良いでしょう。
例えば、「営業アルバイトで1位の成績を上げました。」など。
ここで、なぜその成果を上げることができたのか、という思考過程を説明し、その経験からその会社での業務においても成果を上げることができると示さないといけないのです。
もちろん、このような素晴らしい実績でなくても、「アルバイトで○○をした」、「部活動で○○をした」など身近なことでも問題ありません。
大切なのは、自分のどの部分を資質をアピールしたいかということです。
このように「企業目線」で何ができるかを伝えることができると、「自己PR」になります。
自己PRに関しては、こちらの記事でも解説しています。
ガクチカでは苦労や経験を語る
一方のガクチカは、過去の困難との向き合い方について話すことになります。
しかし、もちろん単にその感想を伝えるだけでは不十分です。
ガクチカでは自身の問題解決の経験から、将来に自分が会社に入ったときにどのように問題解決をしていくかという再現性を見出してもらえるようにしなければなりません。
あくまでも見られているのは問題解決の過程であって、実績ではありません。
ガクチカを伝えるためには、大まかには①結論、②エピソード、③エピソードから学んだことを伝えるとよいでしょう。
①では、学生時代に頑張っていたことについて触れます。
例えば、「私は大学での研究活動に力をいれ、学会で表彰をいただきました。」などのように簡潔に書くとよいでしょう。
②では、①に至るまでの過程を書きます。
困難に遭ったときにどう対処したかというエピソードがあるとよいでしょう。
先程の例でいくと、「学会への論文提出期限が近いにもかかわらず、いいデータがとれていませんでした。このまま実験を続けているだけではだめだと思い、何がいけないのかを考え直すことにしました。具体的には...」というような形で話を進め、抽象度を下げながら、わかりやすく話を進めます。
③では、エピソードから学んだことや気づいたことを書くとよいでしょう。具体的には、入社後に活かせることをかけるのが一番良いです。
先程の例だと「問題にぶつかったときには、一歩引いて考える」「上司に相談する」などが想定できます。
このように、ガクチカでは学生時代の経験とそれが入社後どのように活かせるかという視点で書くとスムーズに書けるでしょう。
ガクチカの伝え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
違いがわかると対策が練りやすい
今回は、自己PRとガクチカの違いについて解説しました。
どちらも就活活動において必ず聞かれるものなので、この記事を参考にしながら準備を進めてみて下さい。
また、ぜひ面接でよく聞かれる質問とその答え方については、以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。