就活で避けて通れない”面接”
この面接に臨む際に、面接で話す「内容」についてはしっかりと準備はしていっても、「面接での話し方」についてはあまり注意していないことも多いのではないでしょうか。
話す内容も、話し方次第で伝わり方が変わることも多くあり、そのことが合否を分けることもあります。
そこで、今回は、「面接で好印象を持ってもらいやすい話し方の4つのポイント」について解説しています。
面接で通る人となかなか通らない人の1つの違いでもあるので、これから面接を控えている方はぜひ一度読んでみてください。
Contents
ポイント1:明るくハキハキと話す
「普段の自分は明るくないから、明るく振る舞わない」では大抵通用しない
面接でありのままの自分を理解してほしいと望むがゆえに、それが自分の本来の姿であるからと、初対面の相手に対して、「フレンドリーすぎたり」「素っ気ない態度を取ったり」することは、相手に失礼にあたる場合があります。
あくまでも面接は選考の場であり、相手は「企業にとって役に立つ人材」として評価をしています。
「自分の志望する職種は接客をするわけではないから」と思っても、仕事をする相手は結局人間であるはずです。
人としての資質をまず疑われないためには、初対面の方に対する誠意をもった態度で向き合う必要があります。
もちろん、その誠意をもった態度が、明るい態度を指すのかどうかはわかりません。
しかし、面接においては明るく接することで相手の心象を害することはないため、無難であると言えます。
緊張で、無意識に無愛想になっている人は要注意
また、以上のような考えに基づいていなかったとしても、緊張すると無意識に早口で話している人は要注意です。
そのような場合は、予め友だちに模擬面接をしてもらって、その様子をビデオで収めてもらったり、エージェントを利用してその方にフィードバックをしてもらったりしながら、相手からの自分の見られ方を修正する必要があることでしょう。
企業側も面接で緊張しているのは理解しているので
”緊張しているから面接不採用”とはならないので、安心して話をしてください。
大事なのは”明るくコミュニケーションをとる”ことです。
自分が初対面の人と話すときに、どのような態度で接してもらえれば好感が持てるかを考えて、自分がその振る舞いができればいいですね。
ポイント2:面接官が言い終わってから話す
話す際の態度を注意しても、話すタイミングが適していなければ、またその高い意識が空回りに終わってしまう可能性があります。
例えば、面接官から質問を受けたとき、質問が言い終わる前に答えをかぶせて話してしまうことも。
「自分をアピールしたい」「もっと話を聞いてほしい」という意識が生じてしまうことは理解できますが、会話が成り立ちにくい人と思われてしまうのは、最も避けたいことです。
面接とは、あくまでも「対話」の中で見えるその人間の資質を評価する機会です。
「人の話を最後まで聞けない人なのかな?」
「コミュニケーション能力がないのかな?」
と判断されてしまえば、不採用に近づくことは間違いないため、「相手の話を聞いてから、答えること」には注意したいものです。
ポイント3:「型」に縛られすぎない
エントリーシートが通過し、面接がこれから行われるとなると、誰しもが「話す内容」を準備し、「準備したまま答えてしまいたい」と考えることも多いはず。
しかし、このように予め話す内容を準備し過ぎた場合、そのことに忠実に行おうと思うあまり、会話として不自然な返答をしてしまっている場合があります。
そのため、準備は大切ですが、それよりも大切なのは、その準備した内容を要素として把握し、「聞かれた質問内容」に応じて、その時の自分の言葉で話すことです。
伝えるべき要素をしっかりと押さえる|型はESと概ね同じだが...
エピソードを的確に相手に伝えるには、「話し方の流れ・型」がESでの表現方法と共通することがあります。
- 結果:定量的に示すことができる成果
- 状況:そもそもなぜそれをしようとしたのか
- 課題:どのような課題を発見したのか
- 解決策:どのような解決策を実施したのか
- 学んだこと・アピールポイント:経験から学んだことを抽象的に解釈して、提供価値としてアピールする
本サイトでは、以上にようにESでエピソードを説明することで、わかりやすく伝えることができるとしてきました。
しかし、一回の質問をされた時の回答として、この型を意識して「長々と」出来事の全てを語ることは、ふさわしいと言えないかもしれません。
大事なのは、「質問に対して回答する」ということ。
その中で、深掘りしてほしいポイントを用意し、そのことを単語で示しながら話すことで、さらなる質問をこちらから誘導します。
- 私の長所は、難しいことでも根気強く目標達成のために取り組むことができる「粘り強さがあること」です。
- 学生時代は陸上部に所属し、県大会で団体優勝を目標に日々部員と練習を行っておりました。しかし、1年時には予選敗退をし続け、スタートラインにも立てず悔しい思いをしておりました。
- なので毎日「どうすれば団結力があがるのか?」「1秒でもタイムを縮めるためには?」を考え、
- 「練習前に部員とのコミュニケーション時間を設け部員全員と話すこと」「苦手なバトンパスの練習の徹底」など、陸上部で”弱み”の箇所を潰し”強み”を伸ばすように努めました。
- 結果的に県大会で優勝することができました。これは私の長所である「問題に対して粘り強く向き合うこと」が活きた場面であるということできます。
このようにして話すことを準備していたとします。
しかし、一回の質問に対する答えの時間で全部を話すことを求めていない面接官もいます。
そのような場合には、この番号をつけた各ブロックごとの想定質問をあらかじめ考えておくことで、自然な流れ、エピソードの背景から全体を語ることができ、自分の資質をよりアピールしやすくなることでしょう。
ポイント4:質問の意図がわからなければ、聞き直して確認する
質問に対して回答することを意識するべきであることを紹介しました。
しかし、面接においては常に、「自分の回答のしやすい質問」ばかりがされるわけではありません。
つまり、場合によっては、「それって何が聞きたいの?」と感じる質問が来ることもあるということです。
それは企業ごとに採用基準・評価基準を設けており、それに従って評価するにはいわゆる頻出質問では不十分であることがあるからです。
そのような場合に、学生がやってしまうがちなことは、「とにかくなんとなくで回答する」こと。
しかし、私はこのことをオススメしません。
なぜなら、意図のわかりにくい質問をされた瞬間は、自らの「コミュニケーション能力」を発揮させるチャンスと捉えることができるからです。
そのため、質問の意図がわからない場合は、恐れずに、「その質問はつまり〇〇ということに関しての回答をすればよいですか?」という風に、齟齬がないことを確認しましょう。
これをすることで、面接自体がスムーズに進むだけでなく、「コミュニケーションができる学生」として認識してもらえるに違いありません。
答えるまでに時間がかかるときは、考える時間をもらう(もらえるか確認する)
しかし、それでも質問内容が難解である場合、質問に対して答えにくいこともあります。
そのような場合は、「少し答えを考えるのでお待ちいただいてもいいですか?」「少し頭の中を整理する時間をいただいていいですか?」と聞いてみることも一つの手段です。
このように質問をするとほぼ確実に「大丈夫ですよ」と言ってもらえます。
しかし、この時に何分も費やし、迷惑をかけないようにはしたいものです。
適当に回答するのではなく、しっかりと自分の頭の中にある考えを全て出し切り、それを評価してもらうべく、自分なりの面接での応対の仕方を身につけていきたいものです。
面接で好印象を持ってもらえる話し方のポイントは、常に相手本位で考えること
ここまでの内容をまとめると、「相手のわかりやすいように伝えること」「自分が活きるように場をコントロールすること」これらをすることができれば、面接が苦手に感じなくて済むことでしょう。
面接時には、「上手く話そう」と意気込んで臨むのではなく、対話の中で「相手を利用しながら」自分を知ってもらおうという心構えの方が案外うまくいくこともあります。
大事なのは「相手の話に的確に応え、自分の気持ちを伝える」こと。
ご紹介した基本のコツ4つは、今すぐにでも実践できるものなので
ぜひ今一度、基本を見直してみてくださいね。