就職活動がはじまると、健康診断に関する書類が必要な場合があります。
そのため、健康診断書の必要性や、選考への影響が気になる人も多いでしょう。
今回は、健康診断書について解説してきます。
Contents
健康診断書とは
まず、健康診断書とはどのようなものなのでしょうか。
簡単に説明すると、健康診断の結果が記載されているものです。
検査を受けた機関で発行してもらえます。
似たような名称で、健康診断証明書というものもあります。
こちらは、診断書と内容はほとんど変わりません。
検査を受けた証明のために使うものになるので、用途が若干異なるようです。
健康診断書が必要な理由
なぜ、健康診断書を提出するが求められるのでしょうか。
それは、企業による従業員の健康管理が必要だからです。
労働安全衛生法の中で、従業員に健康診断を受けさせるか、証明を提出させる義務があるとされています。
新卒入社の場合には入社前後に健康診断を受けるとは限らないので、必要に応じて書類を提出するように学生に求めています。
どのタイミングで必要になるか
次に、健康診断書が就活のどのタイミングで必要になってくるのか、紹介します、
選考中
一次選考や二次選考の段階で健康診断書の提出が必要といわれる場合があります。
最終面談
企業が内定を出す前に健康診断書を出すように指示される場合もあるでしょう。
内定前に、業種や職種に必要な身体能力(視力、聴力など)を確認するために提出が求められる場合もあるようです。
内定後
内定後に健康診断書を提出する企業が一番多いのではないでしょうか。
この段階で書類が揃えられないと、企業からの印象がよくないこともあります。
書類が必要になったらすぐに発行してもらえるよう準備を整えておきましょう。
健康診断書が選考に影響するか
厚生労働省が出した方針により、健康診断に関わる資料は基本的に内定前には提出しないことになっています。
それは、選考で判断する際の資料にしないようにするためです。
そのため、基本的には診断書が内定に影響を及ぼすことはないでしょう。
しかし、身体機能に基準がある企業では診断書の内容を選考資料の一つとして利用することも少なからずあるそうです。
大学で受けた健康診断で書類を出してもらえるか
大学によっては、年度初めに健康診断を実施しているところもあります。
そのような場合には、大学で書類を発行してもらえます。
大学によって教務部に書類を申請する場合と、自動発行機で即日発行される場合があります。
書類申請をする場合には、1週間から2週間ほど時間がかかる場合もあるので、時間に余裕をみて申請しましょう。
また、健康診断は無料であっても、書類の発行には料金がかかることもあるようです。
申請前に大学に問い合わせてみると良いでしょう。
大学で受けてない場合にはどうしたらいいか
大学で健康診断を実施していなかったり、大学実施のものに受けに行くのを忘れてしまったりする場合もありますよね。
そのような場合には、病院や保健センターで受けましょう。
病院で「就活に必要」と問い合わせをすると、必要な項目の健康診断を受けられるでしょう。
料金は検査項目により異なりますが、書類の発行と合わせて5000円はかかると思っていると良いでしょう。
書類を複数枚発行してもらう場合には、追加で料金がかかります。
自治体によっては、保健センターで健康診断を実施しているようです。その場合には、同じ検査項目でも病院より安価に検査ができることがほとんどです。
一度地域の保健所に問い合わせてみることをおすすめします。
健康診断はいつ受けたものが有効か
健康診断書の有効期限を調べていると、健康診断の実施から3ヶ月以内という情報がみられます。
これは、入社後の社員の場合に該当します。
就活生については、その年度に受けたものであればよいということがほとんどのようです。
特に「○ヶ月以内」という指定がない場合には、その年度に受けたものを提出すればよいでしょう。
必要なときに提出できるように準備をすすめよう
健康診断書は、エントリーシートなどとは異なり、忘れてしまいがちな書類です。
発行に時間がかかる場合があるので、あらかじめ大学や病院でどれくらいの期間がかかるのか確認しておくとよいでしょう。