就活の選考における面接では、色々な質問をされます。
その中で、以上のように質問された場合、どう答えるのがよいでしょうか。
基本的には応募書類の内容を元に、応募者の過去の発言や行動、その根拠となる考え方への質問が多いと思います。
面接の準備にあたり、そのような質問は過去の事実を掘り起こせばよいですが、未来についての質問もされることがあります。
この未来についての質問は、わからないことや決まっていないことも多いため、難しく感じる方も多いはず。
今回は、「どんな人になりたいかと聞かれた時の対処法」について解説します。
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現在・過去・未来を聞くことで人となりが理解できる
まずは、この「どんな人になりたいか」にどう答えるか考える前に、そもそも何故企業がそのような質問をするのかを考えてみたいと思います。
面接とはつまり、主に以下の2つのことを見極める機会です。
- その人が企業の社風や理念と相性がマッチするか
- 入社したら成長して利益をもたらしてくれるかどうか
そのためには、学生の人となりを高精度に理解する必要があり、面接では、
- 過去(何故現在のような考え方、行動様式になったのか)
- 現在(学生の現在の事実や考え方)
- 未来(どんな人になりたいか、何を実現したいか)
以上のこと知るべく、過去の話を深掘りして価値観に迫ったり、将来のビジョンを伺ったりするものなのです。
ただの「憧れ」を話すだけでは薄っぺらくなってしまう
おそらく、きちんと自己分析が出来た学生は、これら全てがつながっていて整合性が取れていることでしょう。
過去のエピソードを捏造するのは労力がかかりますし、掘り下げられるとボロが出るので、ここは嘘をつけないところです。
また、さらにここから「未来」へと視点を変え、これから何を実現したいと思っているかを答える必要があります。
しかし、この未来の話とは仮説や想像に基づいた内容となるため、本来の自分の考え方とは少し離れた、ただの「憧れ」に近いことを言ってしまう場合があります。
過去の体験から現在の考えに至った経緯を伝えることはそこまで難しくはありませんが、未来の話になると一気に難しくなるのは、ここの問題があるからだと思います。
では、ただ「憧れている」だけではなく、キャリアにおける一つの到達点としての「なりたい自分」を説明するには、どのようにして説得力を高める必要があるのでしょうか。
就職がゴールではない前提で面接官は聞いている
学生が話す未来についての内容0だけ違和感がある場合は、
- 本当はそのような考え方、性格ではないのに無理に企業に寄せようとしているか
- 何も考えずに面接受けしそうな答えをどこからか持ってきただけなのか
を面接官は見極めようとします。
「将来どんな人になりたいか?」という企業側からの質問には、就職することが人生のゴールではないという前提があります。
自分がなりたい将来像がある程度「明確に」ある方は、たいていそれが理解出来ているものです。
だから入社してからも理想像に近づくための努力を自律的に出来るし、失敗してもとにかく挑戦、少しのトラブルで一喜一憂することなく、何でも自分の成長の糧として受け止めることが出来る優秀な人材だと思ってもらえるのです。
今この時代は、企業側も入社した人材が一生いてくれるとは思っていません。
そのため、その企業にいる間に全力で成長のための努力が出来て、企業に貢献、利益をもたらしてくれるかを見極めたいのです。
WhyとHowは答えられるように準備しておこう
ここまで、「どんな人になりたいですか?」の質問の意図として
- 人となりを知ること
- 将来のパフォーマンスを測ること
- 企業とのマッチ度を測ること
が含まれていることを解説しました。
これらの意図を汲んで、面接官に説得力のある形で伝える方法とは、その「理由」と「方法」を答えることでしょう。
このように答える方は多いと思います。
では、
- そう思ったきっかけはなぜでしょうか。
- どうすればそのような人間になることができると思うでしょうか。
これらの視点から原体験を説明したり、自分の中にある理想像に近づくまでの方法の仮説を伝えられたりすると、あなたがどのような志向性を持った人材かが伝わるようになります。
特に、その企業で働くことで何ができるようになりたいか
また、以上のように視点から考えて「どんな人になりたいか」を答える際には、「方法として、その企業でしかできない体験や経験が必要であること」を示すことが効果的です。
なぜなら、それがそのまま「志望動機」として伝えられることもあるからです。
特に、その企業で働くことで何が出来るようになりたいのでしょうか。
スキルという面だけではなく、社風からくる人間性や行動力などでもよいでしょう。
そして、何をすればそれに実現できるかを段階的に説明してみてください。
- 後輩を大切にする面倒見のよい人になりたい
- 社内で一番売り上げが高い人になりたい
というパターンだけでなく、
説明会などで知った先輩社員などを例に出し、
- あんな風に稼げる人になりたい
- あの人のように仕事をこなせるようになりたい
と表現する方法も面接官にとってイメージがつきやすいので、アリだと思います。
このようにして、自分が明確なイメージをちゃんと持っていることが伝われば、入社後も手取り足取り教えなくても、必要だと思うことを自ら選択して実行していける人材だと思ってもらえることでしょう。
明確なビジョンを持っているかどうかが成長速度に影響する
面接官は、応募者がどのような人材かを知るために、現在、過去、未来について質問を投げかけます。
過去と現在は今までの自分であり、未来はこれからの自分です。
そこに対して明確なビジョンを持っているかどうかが本人の成長速度に大きく影響しますので、未来への質問もとても重要なのです。
就活では自己分析だけをするのではなく、将来へのビジョンもきちんと考えておきましょう。
他にも似た質問として、「キャリアプラン」に関する質問がありますが、これに関しては以下の記事からご覧いただけます。