就活を始めると「ガクチカ」という言葉をよく耳にしますが、そのような時に以上のような悩みがある方は多いのではないでしょうか。
ガクチカとは、学生時代に力を入れたことの略称。
就活において頻繁に問われるこの質問は、「エピソードの選び方から答え方まで」しっかりと準備することができれば対応することが可能です。
本記事では、選考を通過する上で重要なポイントとなる「ガクチカの攻略法|エピソード例」を紹介します。
Contents
なぜガクチカが就活で問われるのか
そもそも、就活でなぜガクチカが問われるのでしょう。
多くの人事担当者が学生に求めているのは、会社に合う人材なのかということと、会社に入って活躍するポテンシャルがあるかということです。
この2つを見極めるために学生に質問をしていきます。
しかし、会話の流れで2つの観点を図るのは難しいことも多いです。
一方ガクチカを質問すれば、大学時代の経験をどのように成長につなげているのかがわかり、会社に入っても学び続けるポテンシャルがあるかどうか、つまり、これまでに出した成果の業務における再現性を見いだすことができます。
また、学生が取り上げた経験の内容によって会社に合う人材なのかを把握することも可能です。
そのため、多くの企業でガクチカをエントリーシートに記入したり、面接で問われたりするのです。
ガクチカの書き方・話し方
次に、ガクチカを書く上で大切なポイントについて紹介します。
ガクチカに大切なのは、実績に結びつくまでのプロセスです。
もちろん、輝かしい実績も評価されますが、それと同じくらいプロセスが重要だと言えます。
その理由は、実績獲得のためのプロセスは会社で応用できる可能性が高いからです。
そのため、プロセスを細かく書いていくようにしましょう。
実績に結びつくプロセスを効果的に伝える方法
採用担当者に納得してもらえるガクチカを書くためには、論理的に説明をすることが必要です。
その際には、フレームワークを利用することで簡単にわかりやすい伝え方を身につけることができます。
- 結果:定量的に示すことができる成果
- 状況:そもそもなぜそれをしようとしたのか
- 課題:どのような課題を発見したのか
- 解決策:どのような解決策を実施したのか
- 学んだこと・アピールポイント:経験から学んだことを抽象的に解釈して、提供価値としてアピールする
ガクチカを相手に伝える際には、ESでも面接でも共通して以上のようなフレームに基づいて伝えることが重要。
これに則って伝えることができれば、そのパフォーマンスの再現性を相手に伝えることが可能になります。
特に注意したいのは、この型における3番目の「課題」の部分と4番目の「解決策」の部分。
このポイントで、課題発見に至ったきっかけの説明や、それに対する妥当な解決策を講じることができていることを説明する必要があります。
なぜなら、この部分の説明が不十分で抽象的であれば、最後に述べることになる「アピールポイント」や「学び」の部分の訴求が弱くなってしまうからです。
そのため例えば、「ビラ配りを週に3回、のべ500枚行ったところ、250人をイベントに動員することができました。」と数字で伝えたり、
「最初は参加予定人数が10名と目標の30名までには遠く及ばない状況にありました。その原因は、呼びかけの回数が少なく、その方法も限られていることであると考えました。そして、メーリングリストで呼びかけたり、直接声かけをする回数を増やして参加を促すことで30名が参加をしてくれました。昨年度の1.5倍の参加率になりました。」などと、課題の発見から、考え出した解決策までの思考過程がわかるように伝えたりした方が効果的であると言えます。
このように、「結論→誘因→課題→行動解決→学び」の順番で説明をするとわかりやすい説明になります。
ガクチカで選ぶべきエピソードは何か?
中学・高校時代の部活動経験
就活におけるガクチカのエピソードとして中学・高校時代の部活動経験を紹介することはどうでしょうか。
この場合は、その経験の現在や未来までの一貫性に注意して伝える必要があることでしょう。
- 応募者がその部活でどんな努力をしてきて、何を学んだか
- 大学での生活や自らの価値観にどのような影響を与えたか
- その影響を受けて、大学時代に何をしたか/将来何をしようと思っているか
詳しくは、『就活で中学・高校の部活動経験を自己PRやガクチカに使う方法』をご覧ください。
アルバイト経験
次に、アルバイト経験をガクチカに使うことはどうでしょうか。
これも問題はありませんが、少し伝える際に気をつけるべきことがあります。
それは以下の3点。
- ガクチカのイメージが掴めない
- 話が面白くない
- 自分のことしか話さない
これらの解決法は、『就活のガクチカでアルバイト経験は売りになるか?|注意点とは』にて紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
ボランティア経験
場合によっては、ボランティア経験もガクチカのエピソードとして使うこともあることでしょう。
しかし、このボランティアをエピソードとして選ぶにも注意が必要。
なぜならボランティア経験を就活のためだけに行う学生が増え、エピソード自体の珍しさだけでは勝負することができないからです。
つまり、「なぜボランティアをしようと思ったのか」「具体的に何をしたのか」「そこで学んだことは何なのか」「それを企業においてどう役立てるのか」という部分を問われた際に、答えられるように備えなければなりません。
ボランティア経験をあげる際の注意点は、『就活のガクチカにボランティア経験は使えるか?|活かし方を解説 』の記事で解説しています。
嘘をついてしまう
ここまで、ガクチカのエピソード例を挙げましたが、それでも自分はどれもガクチカとして紹介できるほどの実績がないと思っている方もいるかもしれません。
そのような時に考えがちなのは、「嘘をつく」ということ。
- 嘘をついてしまうことは誰もが陥る可能性のある問題であること
- ガクチカで嘘はアリなのか
- 他社の選考状況で嘘はアリなのか
以上のことは、『就活のエピソードで嘘はアリか?|嘘をついてしまった時の対処法』の記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。
ガクチカは学生と企業のマッチングに不可欠
今回は、「ガクチカの攻略法とエピソードを選ぶ上での注意点」について紹介してきました。
ガクチカは学生それぞれの価値観が表れる部分なので、採用担当者も重視しています。
そのことを念頭に置きながらガクチカを作成して就活に臨んで下さい。
ガクチカの他にも、面接で問われる頻出質問については、『面接で聞かれる内容|頻出質問例と効果的な回答の仕方』で紹介しているので、面接を控えている方はぜひ読んでみてください。