就活で長所を「気配り・思いやり」とする時の注意点|エピソード例文有り

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就活で長所を聞かれた時に、「気配り・思いやり」を挙げても大丈夫?

と不安になっている方は多いのではないでしょうか。
確かに、この長所を企業の人事にとって魅力的に映るものにするには難しそうに感じますよね。

しかし、長所で「気配り・思いやり」を挙げる際には

    • 具体性をもたせて話す
    • 実際のエピソードを紹介する
    • 企業や社会に対する提供価値に変換して伝える

    ということに注意すれば問題はありません。
    また、これらのことは、長所を問われた時に仮に「気配り・思いやり」を選ばなかった場合にも共通します。

    そこで今回は、就活で長所を聞かれた時に「気配り・思いやり」を挙げる時の注意点について解説します。

    長所で「気配り・思いやり」のエピソードを話す時に注意すべきこと

    私の長所は気配り上手なところです。
    サークルに新人が入ると必ずメンターとしてサポートに付くのが仕事でした。
    それぞれの学生は性格が違うので、一人一人に合った対応することが求められました。
    担当者によっては、そのサポートが不十分なことから下級生のキャッチアップが難しいこともありましたが、私の場合、担当の学生と悩みを打ち明けられる関係性を築くことによって、コミュニケーションを活発にし、全ての担当下級生のキャッチアップを促すことに繋げることができました。
    その結果、その後輩に対する面倒見の良さが評価され、〇〇をいう役職につくことに至りました。

    一方で、全体のために行動することばかりに気を取られて、自分の意見を主張しないといけない場面では、発言量が乏しいために周りから指摘されることもありました。

    エピソードを話す時に注意したいのは、実際にその「長所」が活きた場面をわかりやすく説明することです。

    1. その時、自分はどのような境遇にいたのか
    2. なぜ自分が働きかけを行う必要があったのか/行おうと思ったのか
    3. 具体的に何をしたのか
    4. 誰/何に対してどのような価値を与えたか

    これらを押さえることができれば、その自らの力を言語化されていることから、人事に対して、その学生の将来の企業における「価値」を想像させることができます。

    「気配りができます!」「思いやりがあります!」と言って、「優しい子なのね。」で終わってしまっては選考では通過しないので、何がアピールポイントなのかを示す必要があります。

    これらをもう一度上述の例文から見てみましょう。

    質問
    あなたの長所は何ですか?
    回答
    1. 私の長所は気配り上手なところです。(回答)
    2. サークルに新人が入ると必ずメンターとしてサポートに付くのが仕事でした。それぞれの学生は性格が違うので、一人一人に合った対応することが求められました。(状況説明)
    3. 担当者によっては、そのサポートが不十分なことから下級生のキャッチアップが難しいこともありましたが、私の場合、担当の学生と悩みを打ち明けられる関係性を築くことによって、コミュニケーションを活発にし、全ての担当下級生のキャッチアップを促すことに繋げることができました。(問題点・具体的な方策・与えた価値)
    4. その結果、その後輩に対する面倒見の良さが評価され、〇〇をいう役職につくことに至りました。(結果)

    この答え方が100点満点の答え方ではありませんが、面接を想定した上での、最低限の情報を短時間で面接官に伝える話し方になります。

    そうすると、おそらく想定できる質問内容として、

    面接官
    他の担当者のサポートが不十分だったことに関して、他にどのような問題があったと思う?
    面接官
    悩みを打ち明けられる関係性を築くために具体的に何をしたの?
    面接官
    その長所は実際にウチで働くことを想定すると、どのように活かすことができる?

    以上のようなことが考えられることでしょう。

    このように想定質問を考えて回答を用意するだけで、面接で慌てることは避けることができます。

    しかし、これだけではまだ面接官を納得させることは難しいことかもしれません。
    それは、「気配り上手・思いやりがある」には、場合によっては「積極性がない」と捉えられかねないからです。

    そのため、これには「短所を認め、改善すべく努力している姿勢」を伝えることが肝心です。

    揚げ足を取られることを想定して、ネガティブな側面にも言及する

    短所を認めて、回答することを考えるにあたって、念のため「短所を聞かれた時の回答の仕方」も考えておきましょう。

    もう一度、先ほどの文を例に対応の仕方を考えます。

    質問
    逆に短所は何?
    回答

    短所は、自分の意見をはっきりと主張することが苦手であることです。

    私は、気配りをすることによって他人の成長に寄与できることを長所としましたが、一方で、全体のために行動することばかりに気を取られて、自分の意見を主張しないといけない場面では、発言量が乏しいために周りから指摘されることもありました。

    というのも、全体で議論などをする際に、どうしても相手に意見を譲ってしまうことが多く、それに同意を示すことしかできないことがあったのです。

    これを私の短所であると考えており、現在ではこれを解決すべく、議論で意見を言うことは苦手であるため、議論が紛糾した際の「軌道修正役」として働くことを意識しています。

    このように長所を聞かれると、流れで短所を聞かれることがあります。
    その際に「長所」と「短所」を関連づける必要はないですが、やはり関連付けた方が説明がしやすいのではないでしょうか。

    そのような場合は、以上のように「長所の言い換え」で「短所を説明」し、その自身の性質を理解した上で「普段から何を意識して行動しているか」を伝えることが肝心です。

    長所を聞かれたら、話し方には気をつけながら、素直に話そう

    以上、「長所で気配り・思いやりを伝える時の注意点」について解説をしました。

    そもそも面接の答え方に正解はなく、どのように話したとて、面接官からの評価をこちらから完全に操作することは不可能でしょう。

    そのため、予め話す内容・話し方を準備することは大切ですが、本番では少しは気楽に、相手と自然に対話するつもりでいることをおすすめします。

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