就活のエピソードで嘘はアリか?|嘘をついてしまった時の対処法

学生①
就活で話すエピソードがないから、嘘をつくしかない...
バレないでしょ?

学生②
他社の選考状況はさすがに嘘ついた方がいいよね。

就活が近づくと、まず心配になるのが、「話すことがない」ということではないでしょうか。

学生時代に実績を作ってそれを面接の場で話すことが理想ですが、就活時期までに間に合わなければ、「嘘をついてしまおう」と考えてしまう学生も多いはず。

 

また、就活で嘘をつくケースとは以上のようなものだけではなく、「不本意ながらついてしまった」ということもありえます。
つまり、この就活のの問題は、誰しもが陥る可能性があるものなのです。

 

では、実際に嘘をついてしまったらどうすればいいのでしょうか。
そもそも、就活で嘘はアリなのでしょうか。

 

そこで今回は、「就活で嘘をついてしまったときの対処法」についてご紹介します。

就活のエピソードで嘘を言ってしまうケースは様々

少し話を盛ってしまう

例えば、話を盛るという行為。これも嘘のうちに入るでしょう。

 

継続力をアピールするために頑張った習いごとの年数を水増ししたり、リーダーシップのアピールのためにサークルのメンバーを5人から50人に増やしてみたり、

 

本人的には切実さの結果だったとしても、実際には不必要な誇張です。

話を捏造してしまう

また、自分の強みや志望動機に関わる学生時代のエピソードが何も浮かばなくて、やむなく捏造するケース。

 

他人と違う何か特筆すべきものがないと、書類も面接も通らないと相談した相手にアドバイスされ、今までどちらかというと裏方的な生き方をしてきたのに、その企業の求める人物像に合わせて前に出るタイプのようなアピール文を書いてみたり。

流れに任せてしまう

さらには、面接官の話の勢いに押されるがままに、ついイエスと言ってしまったケース。

 

「つまり君は、〇〇な生き方を今までしてきたから、〇〇的なことを大事に考えているんだよね。そうだよね」と、半ば誘導尋問に近い勢いで迫られ、つい「はい」と言ってしまうなど。

他社の選考状況を伝えるときに嘘は許される?

以上のような例では、面接において「学生時代に頑張ったこと」などを聞かれた際に陥りそうなものです。

 

では、次に「他社の選考状況」を聞かれた際には、嘘はアリなのでしょうか。

他社の選考状況の答え方

まず、やはりこの「他社の選考状況」聞かれた際にも嘘をつくべきではありません。
しかし、そもそもこの質問では嘘をつく必要はありません。

 

それは、質問の意図を汲んで答えることができれば、他社の選考状況を伝えたからと言って、その企業の選考において不利になることはないからです。

 

質問の意図
  • 就活の軸・企業選びの軸を探る
  • 学生のレベルを測る
  • 志望度を測る

「他社の選考状況」を聞くことの意図は、ほぼこの3つにあると思われます。

 

例えば、その他社の選考状況を聞いたときに、全くの他の業種を受けていたり、あまりにも共通項がない企業を受けているようだったりしたら、その学生のその企業に対する志望度を疑ってしまうことは想像に易いことでしょう。

 

私の場合、就活始めたての頃、一度この質問に対する答え方で失敗をしました。

 

面接官
他社の選考状況を教えてくれる?

    筆者
    メーカーのA社・B社、金融のC社、コンサルのD社を受けています。

    面接官
    なんかバラバラに感じるけど、それらの企業を選んだ理由はあるの?

     

     

    普通の会話ですが、この後に私は「一貫性」を持たせた回答をすることはできず、この面接官が「腑に落ちた」形で終えることはできませんでした。

     

    そのため、以上の3点の質問意図があるとして、「企業選びの基準」「選考フェーズ」「それぞれの企業の志望順位」は最低限考えておいて、答えられるようにしていくべきでしょう。

     

    これらに回答することができてからは、私は同様のミスは無くなりました。

    貫き通す覚悟がなければ嘘はつくべきではない

    就活で嘘をついてしまえば、どうしようもありません。

     

    計略的な嘘であったとしても、結果的だったとしても、貫き通す覚悟がなければ嘘はつくべきではありません。
    嘘が功奏してその企業に採用されたら、それに対処すべく、ずっとその嘘をつき続けることになるからです。

     

    例えば、企業の採用担当という立場の方は、内定者懇親会や入社後研修などの際に、あなたが上手く周りに溶け込めるようにと、

     

    そういえば面接のとき〇〇を頑張ってたって言っていたよね

     

    などと、事あるごとにあなたが話した内容をきっかけに使ってくるかもしれません。

     

    現場の面接官の場合は、自分の部署に欲しいから面接に出席しているのであって、採用されたらずっとその方と近い距離で仕事をすることになります。

     

    そうなれば入社して部署内やお客様に紹介されるとき、あなたが話したエピソードが何度も引用されることでしょう。

     

    入社直後は気を張っているので問題なかったとしても、何年後かの飲み会でふとその話になったり、後輩ができて自分の経験を話しているときに、同席していた上司がそうだったっけと疑問を呈したりと、いつまでも嘘がばれるリスクを抱え続けなければならなくなります。

     

    たいていの企業には既定というルールがあり、そこには、不実または虚偽の記述、陳述によって採用され、それが発覚した場合には採用を取り消します、というような文章が書かれてあるはずです。つまり嘘がバレたらクビだということです。

    嘘をつくメリットは何もない

    とはいえ、たいていの嘘は面接で見抜かれます。

    企業の採用担当はプロですから、会話の受け答えの反応速度や挙動で気づくことがあるそうです。

     

    また最近は、コンピテンシー面接といって、過去の行動を掘り下げてそこに至った意図や根拠を探り、自社で活躍している人材の行動特性との類似性を探るやり方が主流になっています。

    つまり過去どういったことをしてきて、その根拠は何だったのかをひたすら聞かれるわけで、よほど慎重でないとやがて辻褄が合わなくなります。

     

    就活時に嘘をつくことは、結果としてメリットは何もありません。

    飾らないありのままの自分でいられない職場は、きっと辛いだけではないでしょうか。もしそれで憧れの好きな企業に入れても、やがて苦しくなって、憧れは消えてしまうかもしれません。

     

    嘘をついたことが心苦しくて、次回の面接の際、謝罪をして訂正したとしても、選考ではプラスになることはありません。企業に入っても、勢いに流されて同じことをしてしまうんだろうなと思われて、そのまま不採用になるだけです。

     

    もしうっかり嘘をついてしまったら、即座に訂正し、他のエピソードで面接を盛り上げてうやむやにすることです。何とかできる可能性があるのはその瞬間だけです。

     

    先のことまで考えれば、やはり就活時に嘘などつくべきではありません。
    就活で話すエピソードに関しては、以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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